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そこからは早かったなあ、と紫原は思った。

人生で一番必死になった日々ではなかったかと。
一日も早く認めてもらうために修行を積んで、最短3年はかかるといわれた修行をまさかの一年で終え師匠に白旗を上げさせたのだ。
日本に帰って独立して、店を出したら本当にあっという間に軌道に乗った。そのついでに@@に同棲を申し込んだのはもう1年も前の話。

式なんて挙げられやしないが、立派に結婚生活は送っている。



「@@みたいなのをダメ亭主って言うんじゃねーの」
「マジでかーはははは」
「……でもそんなダメでも好きだからいいよ」
「……」


ヘラヘラしていた@@が突然黙りこんだ。
まさか吐きそうとかじゃないだろうな、ともたれ掛かってくる@@を見てみたが、杞憂だったようだ。


「@@もう酔ってないっしょ」
「…酔ってる」
「俺に?」
「たわけ!!!んなわけねえだろ!」
「ほーら酔ってない」


素直じゃないところはいつまで経っても変わらないけれど、たぶんこれくらいでバランスは取れている。



「@@はー?俺のこと好きー?ねえねえ」
「…好きじゃねえ、あいしてる」
「うっ…!!!」


そもそも素直になられると紫原の身がもたない



エンドレスハッピーエンド







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