鋭利な刃物みたいに黄色いのの目が光った。
するとどうだ、俺の体は俺の意識に反して勝手に動きだし黄色いのに体を預けてしまった。手も足もぴくりとも動かない。目だけが自由で俺はそいつを睨んだ。黄色いのは嬉しそうに腕をゆっくり広げて俺を抱き締める。



「いいこッスね@@っち」
「てめ、ふざけ…何しやがった…!」
「ちゃんと名前呼んでほしいッス!ほら言って?」


唇が戦慄く。声帯が勝手に震えて腹の底から勝手に言葉が出てきた


「黄、瀬」
「んー涼太って呼んでほしいッスけど中々うまくいかないなー」


俺の喉をいやらしい手つきで黄瀬が撫でる。
したくもないのに俺の腕は黄瀬の背にまわり、やつを強く抱き締めている。これじゃどう見ても恋仲のそれだ。したくもねえのに体が言うこと聞きやしねえ。声帯すら反旗をひるがえす。


「ここまでうまくいかないの@@っちが初めてッスよ。普通ならすぐに俺にぞっこんになっちゃうのに」
「…!…!!!」
「俺のこと好き?ねえ@@」


また勝手に喉の奥から言葉がでかける。こいつの思い通りになんてなりたくねえ。脳みそに流れ込んでくる他人からの指令に俺は必死に抵抗した。
俺の意思は





「好っ……」
「す?」







俺だけのもんだ!!


「きじゃねえええええ!!!!!」
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