好きや愛してるを使わずに 告白してみてください 王佐と! |
ツツーと教育係の鼻から流れてきた赤い汁に有利はあわてて胸の前で両の手をふった。 「あっ伝わった!ギュンターの気持ちはもう伝わったから!!」 「いいえ陛下!こんなことでは私の愛など到底伝わりやしません・・・!」 たとえ敬愛する陛下であろうともこの気持ちを伝える言葉を遮ることは許しません!と憤慨したギュンターだが、その間にもどんどん汁が流れて鼻血なんだかか吐血なんだかわからなくなっている。 ギュンターの汁などあきるほど見ているとはいえ、目の前でみるとやはりぎょっとする。 身近で出来る簡単血みどろ恐怖体験、だ。 白を着ているギュンターの胸元は汁がつたって、まるで子供が拙い手でミートソーススパゲティを食べたように汚れている。 「いやいやいや!でもそろそろ止血しないとヤバイって!」 ギーゼラかギュンター係の人か。 人を呼ぶために大声をあげた有利に向かっていまだ賛辞の言葉を並べるギュンターの顔は血とは正反対に真っ青だった。 - - - - - - - - - - 溢れる想い(汁) |