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個人的に読んだことないのにパロが多い作品は「セクピス」と「プランドール」だと思うんですが例のごとく読んだことないセクピスパロです。
しかも未完。
フォルダから見つかったんですが何を書こうとしていたのかさっぱりぽんです。


















目を開けたら知らない天井だった。
仰向けのまま、ぱちくりと目を瞬かせながら有利はそんな言葉を思い浮かべた。
天井を凝視するという趣味はないのでひょっとすると知っているはずの天井かもしれないのだけれど、白くて高いこの天井は有利の家の天井ではないことは確かだった。

ふわふわと欠伸をひとつこぼして身体を起こす。
自分がやけに広いベッドに寝かせられていたことに気付いた有利は飛び上がって驚いた。
それもそのはず、有利にはこの広い寝台で目覚めるに至る記憶がない。
それ以前に此処は何処だ。
誘拐、という二文字がちかちかと有利の脳裏で点滅し始めた。
なんと本当に知らない天井だったというわけだ。
それにしても、と有利は辺りを見回した。
誘拐にしてはえらく待遇がいい。
広いベッドはみるからに高級そうだし、肌触りのよいシーツやふかふかの枕などどれをとっても高そうだ。
金に困っているなら有利のような人を誘拐はしてこないだろう。
種族的な意味でも家庭の金銭事情的な意味でも。

そう思うと有利の体温を残すふかふかの布団や高い位置にある日取りの窓からふってくるやわらかい日差しが危機感を取り払って有利を日向ぼっこへと誘う。
誘惑に負け、うとうとと微睡みかけたその時、有利の耳が微かな物音をとらえた。
ドアの金具の音とかすかな足音。
この部屋の近くのドアが開いたらしい。
そのドアを開けた人物の足音は忍んでいるというわけではなさそうなのに聞こえづらい。しっかりした足取りで音をたてずに歩く人物はどこか狩りをする獣を連想させる。
誰だろうと耳をそばだて、くん、と鼻を鳴らしたその瞬間ぶわりとすさまじい勢いで有利の肌が粟立った。
重種のフェロモン。
惜し気もなく自分にむかって放たれているそれに有利はひどく動揺した。
なんで、どうして重種が。
有利は軽種の猫又で、種類がわからないようなしいていうなら雑種の黒猫で。
重種がちょっかいを出すことはない種なはずなのに。
自分をこの場所に連れてきたのはこの重種なのだろうか。
噎せかえるような甘い空気のなかで有利ははくはくと喘いだ。
力が抜けて動けない有利とは正反対に足音と匂いはどんどん近付いてくる。
有利はぐるぐるとなりそうな喉を寸前で堪えて







ここまででした。
たぶんこの後コンラッドさんが登場する。

普通にまるマだと王と臣下だけどこのコンユは軽種と重種で身分逆転してたらいいなーと。
勢いで有利を誘拐してきたコンラッドさん。
たぶん二人は幼ない頃に面識あるんだろうな有利が覚えていないだけね。
「重種は重種と子供作んなきゃ!」って拒絶する有利に「あなたに産んで欲しいんです」って懇願するコンラッドさん。


たぶんヴォルユだと有利が先祖帰りでヴォルフが重種。
先祖帰りと重種だからってくっつけてもらえたのに同じく先祖帰りになったグレタに「家の子になるか?」と引き取って子供関係は満足している有利と「僕達の間に子供ができなきゃ離婚させられるんだぞ…!」ぎりぎりしてるヴォルフさん。









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