今日は珍しく明かりの灯る部屋に少しだけ安心する。
なんせ子供2人の二人暮らしだ、自分のように過保護でなくとも誰だって心配はするだろう。
詳しい訳は聞いていないが、弟のほうのいのりの帰りが日付を越えることがあるらしい……近隣住民からの情報だ。
今日、電気がついているということは確実にいのりは家にいる。
長い付き合いのある自分にはあの子がそういったことには敏感なことを知っていた。
姉のアイリはずっとあの部屋にいるだろうが彼女は過去の、幼いいのりの生活リズムしか知らない。
それに合わせた生活をしている彼女が日付を越えるまで起きていることはまずないだろう。
部屋の前に辿り着き鍵を差し入れドアノブを回す。
やはり、毎日使われる靴と使われることのない靴が並んでいた。
前者がいのりのもの、後者がアイリのものだ。
後ろ手に鍵をかけ、よく知った廊下を、室内を歩く。
明かりの灯るドアの向こうを曇るガラス越しに覗き、うずくまるいのりの身体を見つけこっそりと足を踏み入れた。
すぅすぅと呑気に寝息を立てる姿に安堵すると同時に苛立つ。
それでもまあ住民から得た情報から妄想を膨らませ不安になっていた自分








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