「…お!…ロンッ!」
「Σげっ!」
「やったー勝った〜」
「ほんと、若いのはコツをつかむのがうまいな。…」
「若いって、南郷さんと1つしか違わないんですけど。」

暇だから麻雀でもやるか、と話していると、
なまえが「南郷さんは麻雀強いから、地雷ゲームがいい!」なんて言うもんだから、地雷ゲームを始めた。

最初は、南郷が連勝していたが次第にコツをつかんだのかいい勝負になっていった。

「うーん、でも麻雀は頭使うな…うー疲れた」
「そんなんで疲れたなんて言ってたら、麻雀やれないだろ?」
「だから、地雷ゲームなんじゃん。あー疲れた…ふぅ。」

なまえのそばに置いてあった灰皿を近くに寄せ、タバコを吸う。

「ふぅー。。。」
「あ、俺も灰皿頂戴」
「じゃぁ、牌どかしてよ…ってか、これどかせばいのか」

よっ、っと言いながら麻雀の牌と宅を床に無残に落とす。
ガラガラッ、っと落ちた。

「ちょっと、なまえ!なにやってんだよ」
「え?」
「もーなにやってんだよ、これ結構高いだぞ!!ったくよー」

タバコを置き、牌やらリーチ棒を片付ける南郷。

「ごめん。」
「いいよ、次からは気をつけろよ」
「はーい。。。」

南郷が片付けてる間、なまえは優雅にタバコを吸っていた。
吸いながら、南郷をじーっと見ていた。

「……ねぇ、南郷さん」
「?ん?どうした?」
「その服、いくつ?」
「は・・・?」
「いや、南郷さんって"がたい"がいいなーって思ってね。そんなに"がたい"がよかったら変な男の人に狙われないようにね」
「…そうだな。よしっ、片付け終わったっと、」
「おつかれさまーはい!火!」
「お、さんきゅっ!」

なまえが南郷のタバコに火をつける。
ついでに自分のタバコの火を消し、新しいタバコに火をつける。

「…あ、そうそう、でいくつなの?」
「あぁ、えーっと確か…」

と、南郷はおもむろに服を脱ぎだした。

「Σえっ!?ちょ、ちょっと待ってよ!!脱がなくても…」
「いや、いくつだったっけなーって思ってな」

上半身裸になる。
"がたい"は良い、と褒めたつもりだが、確かにいい…

「(こんな、やつなのに…なんで、腹筋ついてるの)//////」
「えーっと、…ん?なまえ、どうした?」
「Σふえぇっ!?な、なんでもないよ!で、ど、どうなの!?いくつなの!!」
「えーっと……うん〜?だめだ、これ結構着てるからいくつなのかわかんねぇわ」
「あ、そ、そう」
「うんー色が薄くなってんなー…うーん?」

南郷が首元のラベル(?)を真剣に見ている。
が、なまえはどこに目をやっていいのか困る。

「もういいから!!早く、服きてよ!」
「お?…あぁ、わるいわるい。でも、暑いしこのまんまでも―」「いーから早くきてよ!!」

今の季節は夏。確かに暑い。

「わかったわかった。怒るな怒るな。」
「...恥ずかしくないの?」
「ぷはっ、・・・は?」←服を着た
「人前で裸さらして、恥ずかしくないの!?」
「あー、だってなまえだし」
「Σ////は、ば、っばかじゃないの!!」
「馬鹿って言ったな。折角なまえの言うとおりちゃんと服着たのによ」
「五月蝿い!!もう、ばかばかばか!!何言ってんの?!何、ばかな事言ってんの!?私だからって、裸さらしていいとか、…ほんと、馬鹿じゃないの!!!」
「そんなに言わなくてもいいだろ?」
「うるさ、Σあっつっ」

あまりにも興奮して手を揺らしてしまい、タバコの灰が手の甲に落ちた。

「なまえ、大丈夫か?」
「うん、あっつーちょっと冷やしてくる」
「大丈夫か?俺も、」
「ついてこなくても良いから!!」

吸い途中のタバコを灰皿に立てかけ、洗面台へと歩く。
南郷は残された。

「......(怒らせちゃったな、誤りに行くか)」

重い体をゆっくりと起こし、洗面台へと向かう。



ジャーっ
「(タバコで焼けどとか久しぶりだな…結構危ないんだな、タバコって…きをつけよっと、)…ん?」

鏡に何か異変を感じる。
蛇口の水を止める。

「…Σだれっ!!」
「え、あ…俺」
「南郷さん、待っててって言ったじゃない!」
「いや、だって…なまえ怒ってからよ。誤ろうって思って」
「…怒ってないし。ただ、南郷さんは危機感がなさすぎって事!!…そんな、簡単に服脱いだら…サツにつかまっちゃうよ…」

顔を真っ赤にさせながら、なまえは少し大きめな声で言う。
南郷はふぅー…と大きなため息をだす。

「だから、さっき言ったじゃねぇかよ。なまえの前でしか脱がないって」
「!!!………//////」
「?だめか?」
「だ、…だ、だめに決まってんでしょ!!馬鹿じゃないの!?私だから良いって…馬鹿!!圧倒的馬鹿よ!!馬鹿!!」
「…(また、怒らせてしまったか…)」
「もう、あっちいってよ!もう冷やし終わったんだから!!」

彼女の機嫌はそこねっぱなし。
昭和のこの時代には
「ツンデレ」という言葉は存在していなかった。
そのため、なまえの行動は南郷にとっては
ただの「機嫌悪い」だけになってしまうのであった。


顔が真っ赤 END



リクエストを早速書いてみた。
そして、焼き土下座は熱そうだし、痛そうだからしたくないけど…
きっと制裁されちゃうから、その前に焼き土下座しておきます!

昭和の言葉に「ツンデレ」って無いですよね。
でも、ツンデレな子はいたはず!!最初はツンデレっぽくないですが
ツンデレっぽくしてみた。
南郷さんが「あーまたか」なんて、思ってるのかわいいよね。





1 顔が真っ赤
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