可愛いものが大好きだから、一日一回は可愛いものを見つける。
なんて、年初めに決めたが、三日も経たずにあきらめてしまった。
そんななまえを見下したような目で見る森田。
「そんな目で見ないでよ!」
「年初めに決めた事はちゃんとやっていかなくちゃ…」
「いいの!だって、考えてもみてよ、銀さんからの依頼とかでホテル暮らしとか家に待機が続いたら可愛いものなんてつきちゃうよ。それに、家にあるのは私がかわいいって思って買ったんだから…」
「銀さんにそのまんま言ってあげようか?」
「ごめんなさい。やめてください」
全力で森田に謝るなまえ。
その姿に少し面白く思う森田が
「どうしよっかな〜、今銀さん時間あるかな…」
と、携帯を取り出す森田。
「や、やめてよっ、もう何にも言わないから!」
「…じゃぁ、そうだな…」
携帯をしまい、なまえをじっと見る。
「な、なによ…ι」
「俺の言うこと今日一日だけ聞く。」
「…は?」
「…じゃぁわかった、連絡しよっかな」
「ああああーごめんなさい!!!!わかった!わかったから、お願いだから連絡しないで!!銀さんに言わないで!!」
「(やばい、かわいいな)じゃぁ俺の言うこと聞く?」
「聞くよ!何でも聞く!!あ、でも変なのはやだからね」
「…あぁ分かったよ」
と言うことで、一日なまえは森田の執事…メイドのほうが正しいのだろうか…
が始まった。
この会話は朝からおこなわれたので、なまえはこれから森田の言いなりだ。
「…あの、まず手始めって言われたこの格好ってなんですか」
「かわいいじゃん。俺一回見てみたかったんだよねーバニー」
「…季節ちがくない?」
「寒い?」
「寒い」
「そう、じゃぁそこでうさぎ跳びしてよ」
「はぁ!?」
「……」
携帯を取り出す。
「まってまってまって!飛ぶ!!飛びます!!」
「じゃぁピョンピョン♪って言いながらね」
「…(ちくしょー)」
なまえは仕方が無くその場でうさぎ跳びのポーズをし、数回飛ぶ。
ぴったりな衣装だがなまえの大きな胸は揺れる。
それを森田は見る。途中、ニヤケがとまらなくなり森田は口を手でかくす。
そんな事もしらずなまえは飛び続ける。
「(ぜってぇゆるさねぇあのくそ…終わったらいっぱい叩いてやる…)ピョンッ、ぴょ、んっ・・・はぁ、ねぇまだ?」
「あ、?あぁもう良いぞ。」
「っ、っはぁ・・・・疲れた。次は?」
うっすらと汗をかいているなまえ。
それが妙にエロくみえてしまう。
じっとなまえの姿を見続ける森田。
「森田?ねぇ、森田!!」
「Σえ、あ。。。わるい…次、そうだな…」
うーんと、手を口に当てて考えるポーズ。
部屋の周りをみる森田。
「何にもないなら、着替えていい?今汗かいたから風邪ひきたくないし…」
「あ、ダメだよ。今日はそれで過ごすんだよ」
「…まさかとは思うけど、外出るとか言わないよね?」
「言って欲しいの?」
「言って欲しくない...でも、なんか言いそうね」
「言わないよ。流石にそれで外…あ!」
「……何」
ポンッ、と手を叩く。
「その格好で、買い物に行けばいいんじゃん!!一人で」
「…てめぇ!いい加減にしろよ!いくらいう事聞くからって限度ってもんがあるぞ!」
「……わかったよ。もういいよ銀さんに、電話するから」
「あぁ、勝手にしろよ。私これもう脱ぐからね!!…ったく」
怒りながらなまえが部屋の奥へと歩いていく。
それを森田が慌てて腕を掴みとめた
「おい」
「何よっ、離してよ!」
「やだ」
「はぁ?…あんたさぁどれだけ我侭なんだよ」
「……今日は、俺の言うことなんでもきくっつったろ?」
「っち、はぁ・・・何?」
「着替えるのかよ…」
「寒いからね、着替える。普通の吹くなら買い物でも何でも行ってあげるから」
なまえが森田の手を離し奥へと歩く。
しかし、なまえの行動に森田は許すことが無かった。
「まてよ」
「Σえ、ちょっうわぁっ!!」
なまえの肩を自分のほうへと寄せると、なまえがバランスを崩し森田に倒れてしまう。
「・・・(顔が近い…)////」
「すげぇなこのアングル、乳首見えるんじゃねぇか?」
「ばか!どこみてんだっ!」
「おい、暴れんなって。押し倒すぞ」
「うっ…ι」
「いや、押し倒していいか?」
「だめだよ、まだお昼だし」
「関係ない関係ない。」
と言いながら、ベッドのほうへと無理やり連れて行く。
途中、なまえが森田を叩いたり抵抗したが意味が無かった…
「よっと、」
「きゃっ!」
ぼふっとベッドにのせられる。
「もう!やんないっていいってんじゃん!」
「いーのいーの。ほら、チュー」
「////ばか!」
かわいいものはいくらでもある。
ただ、そんな可愛いものをなでなでするより、少し意地悪するのが好きだ。
ハチミツ END
森田さんは鬼畜だったりドSだったりするといいとおもう。
銀さんがS過ぎるから、森田さんのSが目立たないんだと思う。
裏にしようか迷ったあげく結局それっぽいので終わってしまった。
今度はちゃんと裏書こうかな…
7 はちみつ