南郷目線




「え?やったことないの?」

「あ、うん・・・まぁ、」

「よっぽど、麻雀しかやってきてないのね…」

「あははっ、」


いきなりなまえから「ボーリング」に行きませんか?
なんて、聞いてきた。
でも、ボーリングなんて聞いたことはあるけど、
やったことない…

アカギ(13)もボーリング知ってるんだろうか…
なんて、思ってると、
「南郷さん?行きませんか?」

「あ、うん。いいよ。えっと、ボーリングだよね、えっと何か持っていくものある?」

「あーっと、たしかお金だけでよかったはず…です、」

「??」

自信なさげにしゃべるなまえ。
若干目線も下がり気味。

「…なまえ、」

「Σっはぃ↑!!」

「プッ、声が裏返ってるよ。」

「な、急によぶからでしょ!」

「はははは、なぁ、なまえ」

「何?」

「もしかして、なまえもボーリングしらないっしょ?」

「え・・・・え??」


きょどるなまえ。かわいい。


「し、しってますよ!知らないのに行きましょう、なんて言わないよ!」

「そうだよね、確かにそうだ。」

「いやならいいですよ。別に…」


ふて腐れるなまえ。さらにかわいい。
こんな可愛い生き物が存在していいんだろうか…


「いや、いこっか。一緒に行こ。」

「いいの?」

「うん。良いよ。そうだな、今度の週末にしよっか。俺あいてるし、」

「はい!!!」


ホント、さいころみたいにコロコロと表情が変わる。
かわいいなぁ…
俺、さっきからこいつのこと可愛いしか思ってないな。
つい、可愛いから少し意地悪したくなる。


「そういえば、この間アカギにボーリングについて聞いたんだけどよ、」

「?」

「あの、球もっていかなくちゃいけないんだってな」

「Σっ、え・・・あ、。。。そ、そうだよ!持ってる?南郷さん」

「あぁ。。。持ってないからよ、明日あたりにアカギに借りようかと思ってよ」

「そ、そう」

「なまえは持ってるよね?」

「Σうえぇ・・・あ〜〜・・・うん、も、ってる・・」

「なら、いいな。」


アカギ持ってるかな〜
なんて、良いながら話をやめると「どうしよぉ〜」って、
目が泳いでるなまえ。
かわいい。
ホント、かわいい。そんな可愛いなまえだから
からかいたくなる。


「…なぁ、なまえ」

「っ、なに?」


またびっくりして俺のほうをみる。
何を言うのか構えてる表情がいつも見るけど最高に癒される。


「ボーリング場にカップルで行くとすぐに破綻しちゃうんだってな」

「Σ!!そ、そうだよ!!だから、い、いくの、やめよう!!やめやめ、今度の週末は、麻雀しよう!!アカギも安岡さんも呼んでさ!!」

「…プッ、ははははっ、」


やっぱり、おかしい。
ここまで、知らないのに知ってるふり、そして知らない俺に転がらされるようななまえ。
可愛い。


「ははははは、そうだな、やめておこっか。ね?」

「うん!!」



彼女はうそつきだ。
でも、彼女はとっても正直だ。

そんな彼女が俺は
大好きだ。




うそつき END



この間友人とボーリング行ってきたから、こんなもん書いてみた。
面白かった(ボーリングが)
私は壊滅的に下手糞です。
南郷さんとか上手そうだな…アカギはガターばっかり出してそう。
南郷さんのボールが重いのを使うから、それ知らなくて間違えて持ち上げたら重くて、足の上に落ちそうになったら面白いと思うよ。
そんなくだらない妄想しながら、この文は書き上げました。
ボーリングしらないのに、知ったかする夢主かわいいね。うん。





5 うそつき
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -