DCshort | ナノ
(twtr/プラス/ネームレス)





徹夜した回数を覚えられないくらいに疲弊した。やっと帰れる、お互いに疲れ果て、慎重に運転して帰ってくればベッドに二人して雪崩込んだ。
スーツのシワは気にしないように、ジャケットだけ脱いで寝たのは何時頃だったろうか。


「あ、つ……」


ぼそりと彼女の呟く声で、目を開けた。薄明るい窓の向こうはまだ夜明け前ということを認識。同時に暑さを感じる。
もう夏だな…と思いながら、シャツとスラックスを着たまま寝たからそりゃ暑いよな……彼女も同じだな。枕元に置いてあるエアコンのリモコンを操作し、冷房を入れた。すぐに冷たい風が部屋を涼しくさせて、僕は起き上がりシャツを剥ぎ取ってベッドの下に投げ捨てた。


「ん、」

寝苦しそうに息を吐く彼女は汗だくになりつつも、起きる気配はなかった。仕方ない、なと内心思いつつ、彼女のシャツのボタンに指を掛けた。

暑いから、仕方ない。


ボタンを全て取り、起こさないよう彼女のシャツを脱がすと、もうそれこそ何度も何度も見て、触れて、口付けた上半身が露わとなった。
ごくり、と息を呑んだ。人間の三大欲求のひとつである睡眠をようやく取れたからか、今度は性欲がむくりとしてきたのが自分でもわかった。気付かず唸る彼女に寝ている人間を流石に襲ってはいけないと理性が働いたが、大粒の汗が首筋を伝って胸の谷間に流れていったのが官能的に見えて舌打ちをした。

下着に隠された窮屈そうな胸を解放してやれば彼女も僕も上半身だけは生まれたままの姿で。冷風で涼しいはずなのに、熱くなる自分を叱咤しながらも彼女をそっと寝かせる。きゅるる、と鳴ったのは彼女のお腹から。

やっと僕は冷静になって苦笑した。眠ったままのお姫様は食欲が優先のようだ。汗で顔に張り付く髪の毛を退けてから頬にキスを落とした。明日は二人とも昼から登庁だ。寝直すには時間がある。
起きたらご飯作って、彼女の食欲を満たしてから僕の性欲も満たしてもらおうかななんて邪な方向に考えつつも彼女の剥き出しになった(犯人は僕だけど)胸に顔を埋めて目を閉じた。




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