「ア、ルヴィン?どしたの……?」
怖がる彼女を押し倒し、両手首を掴んだ。顔を近付けてみれば、赤く染まる彼女の表情は正直可愛い。ついニヤリと笑ってしまいそうになるが此処は我慢だ。俺は今、怒っているわけだから。
「怪我、すんなっつったろ?」
「ご、ごめんなさい……」
そう、彼女が戦闘中に大怪我をした。共鳴技を繰り出そうとした瞬間、敵が俺たちを遮り、共鳴の解除をし、ハッとしたときには彼女は大木にぶち当たっていた。直ぐ様、奥の手で倒し、名前を抱きかかえたが、医者でもねぇ、ましてや精霊術も使えない俺は彼女の治療をしてやることも出来なくて、ジュードとエリーゼに託すことしかできなかった。仕方ないとはいえ、彼女を護ることも、助けることも出来ないなんて情けない。
「……アル?」
今度は心配そうな表情で俺を見つめる名前の唇を強引に塞いだ。何処かに閉じ込めてやりたい、安全なところで、監禁出来たらどれだけ楽だろう。
「んふっ……ぅ……」
息継ぎすらも奪ってただ、貪る。
「お前は俺の物なんだから、勝手に怪我なんてするんじゃねぇよ。お前を傷付けて良いのは俺だけだ」
「ふふ……なにそれ?魔物に嫉妬?」
「それだけじゃねぇぜ、治療したジュードがお前に触れたことにも……ガラにもなく嫉妬してるよ」
漸く笑う名前に今度は優しくキスをする。おずおずと絡めてきた舌を、甘噛みしたり吸ったり、口内を弄ぶ。絶え絶えな息の名前の手首を話し指を絡めて繋ぐ。
「今日の宿の部屋を一人ずつにしたのも納得」
「最近は全く2人きりとか無かったんだしいいだろーが」
舌を耳朶に這わせると、肩が跳ねるのがわかった。耳から首へ、肩、腕、指、肌蹴させた胸元にキスを繰り返す。良好な感度は既に彼女の秘部を濡らしていた。
「や……っ……焦らさない、でよもう」
「んー?そんなこと言ったってお前、苛めんの楽しいんだよ」
「楽しく、ない……!」
下着越しに感じる一番湿り気のあるところを擦る。ぴくぴくと膨らんだ箇所を摘まみ指で振動を与えれば一層強い声をあげる。何度もそうやって苛めながら、胸の頂点をしゃぶりながら、指を挿入させる。とろとろ溢れた愛液が下着の意味をなくしたので引き抜いて抜き差しを繰り返す。
一番感じるところにめがけて指を曲げれば、とたんに指を締め付ける膣内。あー、やりすぎた。
「ふ、っあ、んっ!や、だ、おかしくなる……」
「……なれよ。見たいんだけど」
荒い息を吐いて自身を取り出し、一気に名前を貫いた。膣内は未だに収縮していて、油断すれば、すぐに達しそうな心地好い名前の中。激しいピストンで、お互いの肉がぶつかりあう音がなんともたまんねぇ。
「ぁ、っ、そ、こ……!」
「知っ、てるっつ……の!」
何しろこっちはお前の初めてから知ってんだよ。という気持ちを込めて、子宮に届く勢いで深く穿つ。
ぎゅっと、手にも、腰に絡み付く足にも力が入る。真っ白になりそうな頭。更に勢いに乗り、たっぷりと精を流し込んで満足した俺は名前の隣にぐったりと横たわった。
行為自体久しぶりなわけだが、なかなか足腰に来る。あれ、俺、これでも傭兵だよな?なんて疑問もすぐに打ち消し、重たい瞼を閉じた。
君とユートピアに
(お前に関わる全てに嫉妬する)
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「リコリスの花言葉」を運営なさっている月詠輝夜さまへ、相互記念です。アルヴィン嫉妬裏なんて私的にはぐふふなシチュエーションのリクエストを頂いたにも関わらず反映できてまそせん……ただの裏になってしまい申し訳ありません。苦情返品はいつでも受け付けています。
これからもよろしくお願い致します。
相互ありがとうございました!
111023