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「は……ッアル……のぼせちゃう……!」

「その時は俺様がちゃーんと介抱してやるから気にすんなよ、な?」



気にすんなよ、じゃないこの変態アルヴィン!なんて言えるわけもなく、湯船で膠着状態になってからどれだけ時間が経ったのだろう。



「あッ……」



アルの首に腕を回し、肩に顔を預け、時折突かれる快感に身悶えながらも、いつ逆上せてしまうかヒヤヒヤしている。そもそも一緒にお風呂に入ってるのも問題、さっきから繋がった状態ってのはもっと問題。



「名前ちゃーん?もっと腰落としてくんない?」

「や、だ……」

「あらら、じゃあずっとこのままでいいってか?俺は別に構わないけど?」



なんたってやわらけーもん当たってるし、此処はきゅうきゅう締め付けてるけど、俺はまだまだ行けるし?なんて言いながらごつごつした指で割れ目をなぞられた。



「ひゃ、あっん!」

「まあこっちの名前ちゃんは我慢できないみたいだけど、な!」



ぱしゃん!水が大きく跳ねる。アルヴィンが律動を再開する。彼が名前の身体を揺らすため、波が作られ、危うく名前の身体が後ろに倒れ込む勢いだったが、アルヴィンが身体を支えているためそれは免れる。既に逆上せそうでクラクラした名前の頭では反応出来ず、だらしなく開いた口から漏れる嬌声は籠りきった浴室内に反響され、アルヴィンはさらに名前の子宮近くまで打ち込む。



「っ、はっ、はぁ……ああぁっ!!」

「くっ……名前?おい、名前?」



欲を放ち、少しだけ冷静になったアルヴィンの身体に力なく凭れる名前の身体は真っ赤で湯中りしたようだった。急いで彼女の身体を抱え、介抱するアルヴィンもまた、ぐったりとしていた。





愛ならば冷まして


(今度風呂でヤるときはさっさと済ませたほうがいいな)

(もう絶対アルとお風呂入らない!)






title/家出さま


111021





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