あとがき [ 12/13 ]

 みなさんこんにちは、白田です。
あまりにも遅い頃合ではありますが、ちょうど良い機会だったのであとがきを書かせていただきます。
相も変わらず中身のない話ではありますのでご了承下さい。

 まずは、ここまで読んでくださりほんとうにありがとうございました。
趣味として始めたちっぽけなサイトが500打に達したということは、わたしにとっては非常に嬉しいことなのです。
そこで始めたこの中編「はんてんガール」、きちんと完結が出来て良かったです。

 「はんてんガール」あらため半纏女は、突発的に思いついた話でした。
ちょうど一年前、今日のように寒い冬の日に「ポッ」と思い浮かびました。
ツイッターなどでよく呟いておりますが、冬になるとわたしは半纏を着ます。この半纏は父がクリスマスプレゼントにくれたもので、今でも愛用しています。

 考えてみるとよく覚えているなあと思いますが、リビングでだらだらと過ごしていたときのことでした。
みかんが食べたくなってみかんがごろごろ入っているかごに手を伸ばしたときに、ふっと半纏が目に映ったのです。
そのときわたしは制服を脱いでそのうえから半纏を着ていたため、かなりちんちくりんな格好をしていたのです。

 「あっ、これだ」と思いました。
制服の上から半纏を着ている、ちんちくりんな女の子を書こう。ギャグで、それに相手は勝呂くんで。
こうして文章にしてみると、ほんとうに突発的だなあと思います。いつもこんな風にネタを思いつくわけです。

 そうして、慌てて携帯のメモ帳を開いて、思い浮かんだ台詞をひたすらに打ちました。
いつか書こうと思っていましたが、わたしはネタの思いつき方としていくつかパターンがあります。そのうちのひとつが、主人公の台詞が思いつくということです。それは主人公のひとりごとだったり、キャラクターとの会話だったりします。他のパターンについてはまた別の機会に。

 そんなこんなで「藍場藤」という名前が思いつき、1・3・4・5・6話に登場する会話が思いつきました。
それからはずっとメモ帳であたためて、たまに読み返しては書きたいなあと考えていました。
そういうわけで、こうして連載して完結することができてほんとうに嬉しいのです。

 長くなりました。しかし、まだまだ続きます。

 当初の予定ではシリーズだったので、オチもなにもなかったわけなのです。それにふたりが「反転」している設定だってありませんでした。
連載するにあたって最初の記述、
「藍場 藤
 正十字学園特進科一年生。制服の上から半纏を着ている。出身は正十字学園町。
 勝呂 竜士
 正十字学園特進科一年生。見た目はヤンキーだが性格は真面目。出身は京都。」
これのことですが、これは何故か最初から書いていました。
無意識のうちにふたりをまったく逆の性格にしていて、完結させていくにつれて「あ、このタイトルは使える!」となったわけです。
「反転」が思いつかなければ、10話の最後の台詞もなかったのですね。

 さて、そろそろ終わります。

 この半纏女から派生した作品、「ふつうガール」と「こうこうガール」は完結させてから思い浮かびました。10.5話の最後、志摩くんと子猫丸の会話で「はつこ」「ヨリ」という名前が出てきます。
最初はなんてことない名前だけの存在だったのですが、派生させても面白いなあと思って考えてみました。
機会があれば書いてみたいですね。この三人の主人公でガールズトークとか、書きたいなあ。

 最後に、再度申し上げますがほんとうにありがとうございました。
これからも気が向きましたら読み返して、ふっと笑ってくだされば嬉しい限りです。
では、ここらへんで失礼します。


20121218 白田


[prev] [next]
top