小さな星の夢(青祓)
「おや、貴女はエネルグーメノのネオですね」
「ソーです。ネオでス。よろシクおネガします!」
「お願いしますですよ」
「おネガイします!」

「おまえ、イー匂いがする。おまえ、が、サタンの仔、カ?」
「っ、なんで、それを…!」
「分かりやすいーネ!すこシ青い炎、出してよ!」
「は、はァ!?」

「兄に関わらないでください。貴女が居ては、兄の正体が明らかになってしまう」
「人ノ所為はよくない、ト、言ってた。私は、Energumeno、悪魔を、喰ベる。そレは、人の為。サタンの仔、悪魔。エクソシストは、祓う必要がある。何故、祓わない?」
「そ、んなの、!」
「サタンを倒しタイと思えば、悪魔でも祓う必要は無イ。ソーいうことか?」
「違う!そんなことは、」
「情がハイッた。情けが、ある。兄弟ダから。モロイハカナイイトオシイ。憐れみと燐は、似てイルよ。聖騎士様は面白い名を、付けなさる」
「止めろ!!知ったような口を聞くな!」

「おまえは、地の王、アマイモンだ」
「よく分かりましたね。かく言う貴女は我々を喰べるエネルグーメノでしょう」
「ごメイトウ!アマイモンは、美味しソーな匂い、する」
「僕は貴女の方が美味しそうですよ」
「褒めコトバ、違う、う、け、う?」
「褒め言葉でいいですよ」
「ありがとうございます。アマイモンは、イー人。違う、悪魔」
「今日は何しに来たんですか」
「メフィストに、呼ばレた」
「そうですか」

「油断大敵ー」
「う、うわァ!おま、お前!何で悪魔をっ」
「知らナイ?残念。私はネオ、Energumeno。知らナイ?」
「エネル、グーメノ…って、あの悪魔を喰べる一族か!?」
「ソー!Ora dei paschi(食事の時間だ)!お腹、空イた!」
「ちょ、なにし、って、お前!何処行って、!」
「わたしお腹が空いた!悪魔ヲ喰べる!」
「っ、うおッ!」

「ネオ、さん、ですか!」
「ソーだよ、ネオです。おまえは、名前」
「ああああ私は!杜山しえみです!どどどどうぞ、宜しくお願いし、ます!」
「杜山さーン、悪魔の匂い、緑男、使い魔ダよ!」
「え、え、え?あ、えと、確かに緑男、ですけど…?」
「緑男はサラダだヨー」
「サラダ、ですか?」
prev next