DOCUMENTARY | ナノ



2018 0201 Thu

あけまして、とご挨拶するには遅い時分となってしまいました。本日、白田地方ではお日様が顔を覗かせてぽかぽかと陽気に笑っています。諸用で乗車しているバスの中でこれを書いていたのですが、ちょうどいま降車していったちいさなこどもがバスに向かって手を振っているのを見て、なんだかあたたかな気持ちになりました。幼い頃バスや電車といった乗り物にお別れを告げたくなるのは何故なんでしょう。今となっては移動手段と化してしまってお礼を言ったり運賃を支払ったりするだけになってしまいました。ああ、それでも、何か特別な列車や船に乗ったときは外聞なく手を振ってしまいますね。なるほど、確かに子どもは乗用車に手は振らない。特別なものに見えるのか。そんなささやかな日常から特別を拾い上げていくような生き方がしてみたい。今日はあたたかい一日になるといいな。

実は他に文章を書き連ねる当てが出来てしまって、こちらであまり書かなくなっていました。実生活のほうでもSNSを始めまして、インスタグラムというものなのですが、そちらで写真と共に日常をお話しする機会が増えました。ただ顔の見知った相手ですから、こうして長くお話しすることは躊躇われますね。おしゃべりしたくなりますから。わたしはおはなしを書くことも好きですが、おしゃべりも好きな性質です。一時期スカイプを用いて友人たちと夜中までおしゃべりしていたこともあります。最近は口数が少なくなっていて、もしかしてそれがストレスの原因じゃなかろうか、という気分になります。理由もなく無駄だらけな、無益なおしゃべりがしたい。頭を使うことも使わないことも、同じくらい必要なことですから。

さて、ハンスをおよそ二年ぶりくらいに更新しました。調べてみて驚きました。時が経つのは早いですね。まだキリ番を設けていた頃かあ。気が付けば六周年も目前です。三周年……もとい五周年企画も片付けなくては、と何度言ったことでしょう。企画に投票してくださったり拍手にコメントを寄せてくださったりする方々には頭が上がりません。もちろん、こうして見てくださっている方々にも感謝が尽きません。ありがとう、と抱き締めさせてください。わたしは酔っ払うとスキンシップが増えるので、突然ハグを求めることが多々あります。だかいまは素面です。それでも感謝を伝える手段はハグか金銭の類か、はたまたお酒しか知らないんだもの!そういうわけでハグをします。ぎゅう。

話が脱線しましたが、ハンスはエピローグを残してほとんど終わりを迎えています。ハッピー・エンドであることは喜ばしいのですが、何故あんなに甘ったるくなってしまったのか。書きながら喉を詰まらせて死んでやろうかという心地に幾度も襲われました。いや……彼らが……しあわせであるならば……よいのだけれど……。番外編やイフ・ストーリーのネタをいくつか転がしているのですが、これもまたいつになるのやら。不明確に生きていくことはわたしの得意とするところですね。さて、新しいことに気を配る前に古いことと付き合っていこう。



メルト・シティに沈んでく