DOCUMENTARY | ナノ



2016 1231 Sat

今年一年お疲れさまでございました、ほんとうにお世話さまでした。みなさんどんな一年でしたか、平凡で平坦で、たまらなくつまらない一年になりましたか。わたくしは恐ろしくいそがしい一年になっしまいました、残念無念。まあ、生きてけましたから僥倖と致しましょ。来年も何卒よろしく願います。皆々様もお厭じゃなければご一緒につまらない一年にしていきましょう。

本日仕事納めでございました。年の瀬までお仕事でした。そういえば、どなたかの格言でありましたね、責任の分離というお話。自分の担うべき責だけ負えばいい、例えば子の養育費の心配は親の仕事で子どもが気にかけることではない、例えば選択した結果の将来が苦難でもそれを被るのは選択した子どもの仕事で親が指摘することではない、というお話。聴いたときにはなかなか耳に痛いお話でした。わたしがいろいろな要らぬ責を負って被害者のフリをし続けていることを明かされたような気しました。そしてそれを知覚した後も改善されてはいないのです。だからいまもこうして働き詰めで、ストレスを蓄積し続けているのです。被害者は楽でしょう、加害者よりずっと気楽でしょう。上手に他人に迷惑をかけられないで生きてきました。頼り方がわからないのです。他人を信用出来ないのです。疑心でしか他人と関われない淋しい人間は早いところ卒業したいですね。来年の目標はそんなところですかね。

今年最後の更新は深海魚でした。全然最後っぽくないお話でした。深海魚は今年で大きく動いたことでしょう。第3章、第4章、第5章と突入……しましたよね?あれ、もうあやふやです。こうして長らく書き続けてほんとうによかった。今年はいろいろな方に読んでいただけたような気がします。あたたかなメッセージもいただけて、一通一通スクショして大切にバックアップを取って保管しています。ありがとうございました、来年も頑張って更新しますので何卒よろしくしてくだされば嬉しいです。市松の来年の目標は、アンケートを取っていた中編連載を開始することですね。さて、何になりましたでしょうな。

ほんとうに、ほんとうに、ありがとうございました。淋しい白田のこころは、みなさんに逢うことであたたかくなりました。このあたたかさをずっとずっと大事にして、来年も生きていきます。新しい年もよろしくお願いいたしますね。

(2016/12/31 白田よしこ)

幕引き、エンドロール、それからわたしのいのちをはじめて