DOCUMENTARY | ナノ



2015 1113 Fri

変化は苦手です。保守的な思考が第一にあるので、極力変わることを避けて生きています。どうしても変わらなければならないときのみ微弱な変化を見せます。きっとこの性根は変わりません。変化することなくいつまで経っても変わらない、そんな不変であろうとするでしょう。そうやって変化を急かす存在を尽く切り捨てて生きてきました。

冷たい雨が降っています。木の葉が一度に落ちてしまい、木が寒々しくなっていました。葉っぱといっしょに毛虫が落ちていたのを視認したときにはわたしのこころも寒々しくなりました。あいつらカモフラージュして色を寄せてくるのです。落ち葉をさくさく踏むのを楽しんでいた矢先に彼らはニュッと現れるのです。いいですか、ああいう類の虫で存在が許されているのはニャッキ!だけです。それ以外はだめです。しかしニャッキが実際に居ても白田はだめです。結論としてきみたちが存在しない世界線に白田は行かなければなりません。さらば地球。旅立つ船の名を高らかに叫びつつ、白田は虫の根絶を願っております。

最近読んだ本の話です。直近では谷崎源氏と島崎藤村の『春』が記憶に新しいです。谷崎源氏は源氏物語とだけあって読みづらいことこの上なしです。登場人物の整理が海外のハードボイルド小説並に難しいです。古典作品は、さっぱりすっきりした話が好みです。島崎藤村『春』は前半、いわゆる青木が自殺してしまうまでの話は好きなのですが、後半はどうも眠くなります。手記だとかエッセイだとかは物語性がないので、感動が起きにくいものです。小説が好きなので、そういう類には明るくありません。読みたいだとか面白そうだとかは思うんですけれど。また挑戦してみたい本が増えたなあ。

充実すればするほど心がさみしくなります。これは充実していると言えるのでしょうか。うーん、さみしいなあ。

ヴァンドルディに晩餐を