メモ | ナノ


ちょっと一息
※本編を読んだ後での閲覧を推奨します。



::03/17 22:06 シルノフ編完結しました / 九
※読み終えた人orとりまネタバレ寄こせな人のみどうぞー。

 この話は果たしてこのロシアンルーレットという物語の本編と沿うのだろうか。
 そう思ったのはすでに八割書き終えたあたりでした。遅い。
 シルノフ編と称した話でしたが、正しくはウォッカ編だったかもしれない。いやもうどうでもいいけども。
 ウォッカの複雑な家庭環境や、内心ははっきり言ってよくわかりません、ていうか理解できない。
 ただウォッカの心の中で家族はかなり大部分を占めていて、それを乱す人間はあんまり好きではないと思う。
 つまりファミコンだ、ファミリーコンプレックス。
 そんなウォッカにとって長い間それを脅かす人間は、実の母親であるアスフォデルだったわけです。
 番外編にある話はいわゆるウォッカにとってその敵とのファーストコンタクトだったんだけど、もしアスフォデルがアトレーユに手を掛けるような真似をしなければただ 自分の実の母親だという認識しかなかったと思う。
 この話はそんな歪んだ親子の話だったわけだけど。
 アスフォデルも母親が生きていれば普通の人間だったろうなぁ、と書いてて思いました。
 というか周囲がもっと親愛を持って接していれば変わったはず。


ここでいくつか補完および最大のネタバレ。
●ロジオンについて
 もう奴については書いてる本人が一番混乱しきっている上にわけがわからないんですが、多分アスフォデルのことが好きだったんだろうと思います。それが親愛だけでなくて、友愛か恋愛かは置いておくにしても。一番近いのは兄弟愛。
 彼は本当は孤児院の経営が立ちいかなくなって追い出されたんですが、そんなロジオンを拾ったのが先代で、アスフォデルと出会って、ロジオンが一方的に興味を持ったという感じ。
 他を感じることができないアスフォデルを幼心に「かわいそう」「さみしそう」と思ってて、それがいつしか心配に変わり、愛情になった。
 多分ウォッカを身ごもったアスフォデルを見て心底安心したぶん、そのあとのアスフォデルを見てられなかったのだと思います。
 だからあえてウォッカと対峙させたっていうのが今回の話の真相です。
 ここだけの話、アトレーユの事故の計画を立てたのもロジオンでした。アスフォデルにそういう冷静さはない。
 彼的にはアスフォデルをラクにしてやりたい一心で数十年過ごしてたんだろうということだけは想像がつきます。
 アトレーユを殺してしまったのもアスフォデルのためだとしたらちょっと妄信的な人間なのかもしれません。
 まあ多分あの爆発で死んでしまったんですが。
 目的が達成された彼は満足のうちに死んだでしょう。

●アスフォデルについて
 語るに及ばす、本編通りのお方です。
 頭が悪いわけでも、性格が悪いわけでもない、ちょっと他の人と生活環境と価値観が違うだけなんですが、それを誰もが理解しなかったうえ、その辺含め本人も全部理解しようとしなかったためあんな人間になりました。
 組織内部の人間からも恐れられていたとは思います。感情のふり幅がめちゃくちゃですからね、うっかり機嫌を損ねると殺される人たちも多かったんだろうなぁ。
 ちなみになんでボスになれたのかというと、単純にシルノフの直系だからです。シルノフは血筋を重んじる組織です。
 コレ…もしもシルノフという組織が残った結末だったらウォッカがボスになる可能性も…ないな。
 とにかく書いててとても楽しい人でした。
 ちなみに年齢は四十一か二くらいです。見た目が若かったのは創作クオリティーです。はい。

●アトレーユについて
 誰それ。
 って思ったらすんませんウォッカの義母、リキュールの実母です。
 この人はふっつーの人です。花屋で働いてたらヴィタに惚れられて口説かれて結婚した人です。
 享年二十五か六か…ヴィタとは五つくらい年が離れてました。
 明るくて、活発で、強気で、ついでにちょっと暴力的。思ったことをはっきり言う正直な人。
 もうほんとロシルレの小説書こうぜって話になった時点で故人なのは決まってたんだけど、書いててなんでこの人死んでんだろと思うくらい惜しい人でした。
 ウォッカにとっては大きな存在だったと思います。実の親じゃないからこそ、母親という存在の大切さを教えてくれた人です。
 リキュールは幼くてアトレーユのことはほとんど覚えてないんだろうなぁ。それは残念。
 ほんとはもっと書きたいけど、完全に過去話にしかならんので割愛。

 あとクルシェフスキーの内部の裏切り者、武器の問題、そのほかもろもろは次の話で回収しますんで…。
 次の更新はいつになるかしら…いや今年中には絶対しますけども!
 次も古希旭が書くんでよろしくです。



::09/24 14:28 質問してみた[ヴァーシリー編] / チヨ
ヴァーシリーの部屋の窓に一枚の紙が貼ってあった。

オリキャラに質問

01:まずは、お名前とニックネームを教えてください。
「ヴァーシリーです。ニックネームはありません」

02:この質問に答えるまで、どこで何をしていましたか?
「お嬢に明日の予定をご報告しにお部屋に伺っておりました」

03:あなたの主食は何ですか?また、得意料理は何ですか?
「主食はパンですね。得意料理は家庭料理全般です」

04:どっちかというと朝型ですか?それとも、夜型ですか?
「お嬢の任務は夜が多いので夜型ですね」

05:初対面の人と話すのは、どちらかというと得意ですか?不得意ですか?
「割と得意な分野だと自負しておりますが…」

06:自分に一番似合うと思う色、花、場所を、それぞれ一つずつ教えてください。
「色と花は思いつきませんが、場所はオリガいわくお嬢組のいる所でしょうか」

07:髪は短めが好きですか?長めが好きですか?また、それはなぜですか?
「お嬢のお小さい頃は腰に届くほどに長かったのですが、今は色々とありまして短くなっておいでです。ですが、どのような髪型であろうとお嬢は大変可愛らしく……」
要はお嬢絶対主義←

08:どちらかというと、アウトドア派ですか?それともインドア派ですか?
「インドア派です」

09:主にどんなことをして、一日をすごしてしていますか?簡潔に教えてください。
「お嬢のお世話や補佐をしています」

10:何か、ひそかに集めているものはありますか?なんでもいいので教えてください。
「特にありません」

11:ひとりきりの時間は好きですか?嫌いですか?
「好きですよ」

12:夢で会いたい人はいますか?また、それはなぜですか?
「いませんね」

13:あなたにとって理想の夫、または妻とはどんな方かを語ってください。
「理想ですか…。困りましたね。そういった質問は不慣れなもので」

14:もしバンドを組むとしたら、誰と組みたいですか?また、どんなジャンルの歌を歌いたいですか?
「お嬢にボーカルをお任せして、オリガと自分で演奏なんてどうでしょう。ジャンルはポップスかロックで」

15:一つだけ感情を無くすとしたら、喜怒哀楽のうちどれがいいですか?
「お嬢に怒られますので結構です」

16:あなたがかつて子供のころ、イメージした壮大な人生プランを簡潔に語ってください。
「考えたことがありません」

17:お風呂は好きですか?また、お湯の温度は熱いのが好きですか?それとも、ぬるいのが好きですか?
「シャワー派なので風呂はあまり…」

18:どうしようもない便意が突然おそってきましたが、最寄りのトイレまで徒歩120分はかかります。こんなとき、どうしますか?
「…我慢します」

19:今となっては、もう時効だと思われる悪事について、ここでコッソリ暴露しつつ謝ってみてください。
「そうですね…。お嬢がまだお小さい頃に、お嬢に大変失礼なことをおっしゃられた方がいまして。その方にささやかな意趣返しをさせて頂きました。あ、反省はしてませんので悪しからず」

20:服装を一日だけ誰かと交換するとしたら、誰がいいですか?
「……いませんねぇ」

21:心の底から「親友」と呼べる方がいますか?
「いません」

22:どちらかといえば暑がりですか?それとも寒がりですか?
「どちらでもないですね」

23:あなたの運動神経は、上中下でいうと、どのレベルだと思いますか?
「組織内なら中、くらいではないでしょうか」

24:あなたが幸福を感じるときは、どんなときですか?
「言わずもがな、かと」

25:自分と全く同じクローンが、大量に作りだされたとしたら、どうなると思いますか?
「……。お嬢にお仕えするヴァーシリーは自分一人で結構です」

26:あなたにとって、最も価値のあるものって何ですか?
「お嬢です」

27:とりあえず避難しなければならないとき、まず何を持って逃げようと思いますか?
「お嬢です」

28:この世で最も悪いこと、絶対してはいけないことって何だと思いますか?
「さぁ、そんなものあるのでしょうか?」

29:あなたにとっての、理想の生きざまを教えてください。
「主より先に逝くことでしょうか」

30:最後に、あなたを創作した方について何か一言おねがいします。
「お嬢に怪我させたら承知しませんよ?」

(c)ひよこ屋


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::09/22 10:31 ■ボスがお風邪を召されまして / チヨ




『母様大変なの!すぐに戻って来て!』

 クルシェフスキーの魔女と徒情されるモニカといえど、滅多に頼み事などしてこない愛娘にそこまで言われてしまったら、あまり近付きたくないファミリーの本拠地にも帰還せざるをえない。
 与えられた任務を物凄いスピードで片付け、今回の任務起案者である外交顧問に任務完了のメールを送った。ついでに外交顧問副官であるトゥルに帰還の為の飛行機の手配を頼み、モニカ自身は急いで空港へと向かう。
 空港に着けば、トゥルの手配によって待ち合わせていた黒服の男性が「飛行機の手配は済んでおります。こちらへどうぞ」とゲートまで付き添ってきた。

 (中々に良さそうな体躯をしている)

 頭から爪先まで男性の人となりを観察したモニカはゲートへと入る直前に男性に声をかけた。

「ありがとう。急ぎなのが惜しいわ。また会いたいのだけど、名前を教えてくれる?」

 そう言うと、男性は驚くわけでもなく淡々と名乗り始めた。

「第3支部のセルゲイです」

「そう。第3支部長はお元気にしていらっしゃる?」

「はい、恙無く。支部長より外交顧問殿にお渡しするようにと預かって参りました品がございます。お手数ながらお願いしても?」

「預かるわ」

 モニカは男性からUSBを預かると搭乗手続の為にゲートの中へと向かい出した。

(全く。ちゃっかりしているわ)

 あの外交顧問殿は、とモニカは心の中で苦笑した。
 第一に、ウォッカの副官であるトゥルに飛行機の手続を任せたことには理由がある。ウォッカの息のかかった人間をボス直属である自身と接触させる為だ。支部長の健康状態を尋ねたのも支部に怪しい動きがないか探りを入れる為だった。…それは良いとしてだ。
 第ニに、男性から預かったUSBにこれ以上ない保険をかけてきたのだウォッカは。今なお現役のモニカにUSBを『護衛』させるとは。わざわざモニカが選ばれたからにはファミリーの誰にでも任せられる訳ではないということになる。実力については折紙付きのモニカにならとUSBには機密データでも入っているのだろう。

(本当にくえないわね。あらあら、うちの子ったら大変ねぇ…)

 娘の外交顧問に寄せる気持ちに気付いているモニカは、娘に心底同情したのだった。



**



「いやぁ助かりました」

 へらへらと笑う外交顧問に例のUSBを渡してやり、モニカはその場を立ち去り直ぐさま娘のエミールの所へと向かおうとした。

「少々お待ちをモニカ様」

 外交顧問であるウォッカに制され、モニカは視線だけで早く行かせろと訴える。
 とかくモニカは娘が絡むと周囲にあまり頓着しない。普段のモニカならエミールに不利にならないようにと対人面に関して徹底しているのだが、今回のウォッカに対しては不快さを隠そうともしないのは、エミールの不利になるようなことにはならないと判断した為だった。

「お嬢さんからモニカ様に伝言です。゙父様の私室に伺って下さい゙とのことですよ。ちなみにお嬢さんは任務でいません」

「……何を企んでいるの」

 さらに睨みをきかせると、傍にいたトゥルが小さく「ひっ」という声を上げたが、今のモニカにはどうでも良かった。



**


「あら、お待ち兼ねよモニカ」

 モニカが部屋を訪ねるとそこには珍しくもニキータがおり、常日頃なら椅子に腰掛けているであろうミハイルはキングサイズのベット上にいた。その理由は明白だったが、まずはニキータに挨拶を済ませなければならないとモニカは会釈した。

「ニキータ様、ご無沙汰しておりました…」

 ニキータはモニカに軽く微笑み、自身が腰掛けていた椅子をモニカに座るようにと促す。

「私の責任として一応付き添ってはいたけれど、貴方が来たなら安心ね。後はお任せしても良いかしら」

「承知致しました」

 ニキータが部屋から退室し、ミハイルと二人部屋に残されたモニカはニキータから座るようにと促された椅子ではなく、床に膝を付きミハイルの傍へと寄った。それはミハイルが幼い頃、世話役をしていた時からのモニカの癖だった。

「………どうしたって言うの」

 モニカが問えば、ミハイルは気怠そうにではあるが目を細めて微笑んだ。

「……季節風邪だよ、心配ない…」

「貴方は季節の変わり目に弱いのだから、日頃から気をつけるように昔から言っていたのに。看病するヴィタや私の身になってと何度言わせるつもり?」

 ヴィタなんて貴方が咳をするだけで責任を感じていたのよ…と聞き取れないような声でモニカは囁くように言った。

「…君がいつもより優しいから、昔から風邪を患うのは嫌いじゃなかった」

「……出てくわよ?」

「…駄目。行かせたくない」

「仕方ない人ね…」

 モニカはミハイルの頬に触れ、苦笑する。

「私の許しなく消えないと約束を…」

 ミハイルは掠れた声ながらも視線だけは恐ろしいほどに強くモニカを見つめた。
 それを感じ取ったのかモニカは今日くらいはミハイルの望む言葉をあげることにした。

「約束してあげる。貴方が起きるまで此処にいるから、少し寝た方が良いわ…」

「………あぁ…」

 どうやら身体は素直なようで、暫くするとミハイルは寝息をたて始めた。
 そんなミハイルを様々な感情の滲んだ瞳で見つめながら、モニカは自分に誓うように囁いた。

「私がずっとお傍におります、ミハイル様…」

 それは数十年前に幼いミハイルの世話役だった頃の姿のようであった。
 ミハイルに向けられたその言葉が真実なのか嘘であったのかはモニカしか知らない。



**



ミハモニ小話。
風邪っぴきミハイルが書きたかっただけです。


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::09/20 19:14 質問してみた[ハルさん編] / チヨ
ハルさんの書斎に一枚の紙が置いてあった。

オリキャラに質問

01:まずは、お名前とニックネームを教えてください。
「九条春久信。ニックネームはハル」

02:この質問に答えるまで、どこで何をしていましたか?
「自分が取締役を勤める社の会議に出掛けていた」

03:あなたの主食は何ですか?また、得意料理は何ですか?
「日本人なら米だろ米。料理はしないな」

04:どっちかというと朝型ですか?それとも、夜型ですか?
「どっちでもないな」

05:初対面の人と話すのは、どちらかというと得意ですか?不得意ですか?
「得意分野だ」

06:自分に一番似合うと思う色、花、場所を、それぞれ一つずつ教えてください。
「何だそれ。……色は伝統色系、花は藤とか桜、場所はうちにいるのがしっくりくるんじゃないか?」

07:髪は短めが好きですか?長めが好きですか?また、それはなぜですか?
「短め。理由は伸ばしたことがないから長めの良さを知らない」

08:どちらかというと、アウトドア派ですか?それともインドア派ですか?
「仕事柄インドアだが、アウトドアも好きだな」

09:主にどんなことをして、一日をすごしてしていますか?簡潔に教えてください。
「九条の経営している会社関連の仕事をしたり、ちょっとしたお偉いさん方のいる会合に出席したり色々と」

10:何か、ひそかに集めているものはありますか?なんでもいいので教えてください。
「いや、特に集めている物はないな」

11:ひとりきりの時間は好きですか?嫌いですか?
「好きだな」

12:夢で会いたい人はいますか?また、それはなぜですか?
「俺あんまり夢とか見ないし」

13:あなたにとって理想の夫、または妻とはどんな方かを語ってください。
「九条の男は家にいても仕事ばかりで夫らしいことしないしな…。妻だったらお婆様とか母上とかか?」

14:もしバンドを組むとしたら、誰と組みたいですか?また、どんなジャンルの歌を歌いたいですか?
「悪いが興味ないわ」

15:一つだけ感情を無くすとしたら、喜怒哀楽のうちどれがいいですか?
「喜怒哀楽あってこそってもんだろ」

16:あなたがかつて子供のころ、イメージした壮大な人生プランを簡潔に語ってください。
「簡潔には無理だ」

17:お風呂は好きですか?また、お湯の温度は熱いのが好きですか?それとも、ぬるいのが好きですか?
「風呂は良いよなー。湯加減は熱めが良いな」

18:どうしようもない便意が突然おそってきましたが、最寄りのトイレまで徒歩120分はかかります。こんなとき、どうしますか?
「いやいや、何だよこの質問…」

19:今となっては、もう時効だと思われる悪事について、ここでコッソリ暴露しつつ謝ってみてください。
「しようとしたらお婆様にいつも見つかるんだよな、これが」

20:服装を一日だけ誰かと交換するとしたら、誰がいいですか?
「いや、交換してもサイズがな…」

21:心の底から「親友」と呼べる方がいますか?
「いるよ」

22:どちらかといえば暑がりですか?それとも寒がりですか?
「しいて言うなら寒がりかな」

23:あなたの運動神経は、上中下でいうと、どのレベルだと思いますか?
「そこそこだと思うが」

24:あなたが幸福を感じるときは、どんなときですか?
「季節の移り変わりを見てると何だかほっこりしてくんだよなぁ…」

25:自分と全く同じクローンが、大量に作りだされたとしたら、どうなると思いますか?
「睡眠時間が増えるな」

26:あなたにとって、最も価値のあるものって何ですか?
「先人からの智慧と他者との時間」

27:とりあえず避難しなければならないとき、まず何を持って逃げようと思いますか?
「お婆様」

28:この世で最も悪いこと、絶対してはいけないことって何だと思いますか?
「…絶対なんてもんはないさ」

29:あなたにとっての、理想の生きざまを教えてください。
「自分の責任が負える範囲で悔いのないように生きたい」

30:最後に、あなたを創作した方について何か一言おねがいします。
「今のうちに書き溜めとけよ」

(c)ひよこ屋


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::09/19 20:12 質問してみた[ククール編] / 九
チヨさんも参戦してくれてありがたす(笑)
**

ククールの部屋の壁に一枚の紙が貼ってあった。

01:まずは、お名前とニックネームを教えてください。
「ククール。ニックネームはなし」

02:この質問に答えるまで、どこで何をしていましたか?
「ロザリと庭で散歩してた」

03:あなたの主食は何ですか?また、得意料理は何ですか?
「食えるなら何でも食うからなー。料理は大体何でもできっけど得意なのはないわ」

04:どっちかというと朝型ですか?それとも、夜型ですか?
「朝型。夜は寝たい」

05:初対面の人と話すのは、どちらかというと得意ですか?不得意ですか?
「どっちでもねーや」

06:自分に一番似合うと思う色、花、場所を、それぞれ一つずつ教えてください。
「色は黄色っぽいの?金髪だし。花は知らね、場所…庭?」

07:髪は短めが好きですか?長めが好きですか?また、それはなぜですか?
「そりゃ短めだろ」

08:どちらかというと、アウトドア派ですか?それともインドア派ですか?
「アウトドア。部屋ん中も嫌いじゃないけど…じっとしてるとムズムズするんだよなー」

09:主にどんなことをして、一日をすごしてしていますか?簡潔に教えてください。
「仕事したり、ロザリと一緒にいたり、エミールからかったり、リキュールとダベったり」

10:何か、ひそかに集めているものはありますか?なんでもいいので教えてください。
「理想のワックスと中々巡り逢えないせいでほぼ未使用のが溜まってる…集めてるとかじゃないなコレ」

11:ひとりきりの時間は好きですか?嫌いですか?
「わりと嫌いじゃない」

12:夢で会いたい人はいますか?また、それはなぜですか?
「夢でかー…いないなー…」

13:あなたにとって理想の夫、または妻とはどんな方かを語ってください。
「わっかんねーけど、自分より家族を大切にする奴とかじゃね?」

14:もしバンドを組むとしたら、誰と組みたいですか?また、どんなジャンルの歌を歌いたいですか?
「もし…えーっと…リキュールで、ロックとか」

15:一つだけ感情を無くすとしたら、喜怒哀楽のうちどれがいいですか?
「楽と喜はヤダ」

16:あなたがかつて子供のころ、イメージした壮大な人生プランを簡潔に語ってください。
「ガキの頃はその日をどうやって生き延びるかだけ考えてたからそういうのはないわ」

17:お風呂は好きですか?また、お湯の温度は熱いのが好きですか?それとも、ぬるいのが好きですか?
「風呂は苦手だな、てか清潔感ありすぎんのがちょっと苦手」

18:どうしようもない便意が突然おそってきましたが、最寄りのトイレまで徒歩120分はかかります。こんなとき、どうしますか?
「便意より腹痛に堪えるのに必死だろ」

19:今となっては、もう時効だと思われる悪事について、ここでコッソリ暴露しつつ謝ってみてください。
「えー…スリ?盗み?墓荒らし?殺人未遂も…いや後悔してないから謝りようも…」

20:服装を一日だけ誰かと交換するとしたら、誰がいいですか?
「女とリキュールとウォッカ以外。リキュールさ、無駄に厚着なんだよ」

21:心の底から「親友」と呼べる方がいますか?
「リキュール。なーんか気が合うんだよ」

22:どちらかといえば暑がりですか?それとも寒がりですか?
「どっちかっつーと暑がり」

23:あなたの運動神経は、上中下でいうと、どのレベルだと思いますか?
「中だろ、フツーなんじゃね?比べる対象が何かわかんねーけど」

24:あなたが幸福を感じるときは、どんなときですか?
「……ロザリと………だーっ!!!言えるか!!」

25:自分と全く同じクローンが、大量に作りだされたとしたら、どうなると思いますか?
「こえぇ…あんまし良くないことばっかしそーで嫌だな」

26:あなたにとって、最も価値のあるものって何ですか?
「一緒にいたい相手とのんびり楽しくする時間」

27:とりあえず避難しなければならないとき、まず何を持って逃げようと思いますか?
「……恥ずいけど…ロザリだろ。アイツ抱えて逃げる」

28:この世で最も悪いこと、絶対してはいけないことって何だと思いますか?
「何この質問…悪いことしちゃダメなこと…逃げること?とか?……じゃないか?」

29:あなたにとっての、理想の生きざまを教えてください。
「理想かあ…家族とか作ってそいつら守って…何言っちゃってんだよ俺」

30:最後に、あなたを創作した方について何か一言おねがいします。
「がんば」

(c)ひよこ屋


::09/19 09:56 質問してみた[エミール編] / チヨ
エミールはヴァーシリーから一枚の紙を手渡された。

オリキャラに質問

01:まずは、お名前とニックネームを教えてください。
「エミール・ミハイロブナ・クルシェフスカヤ。ニックネームはないわ」

02:この質問に答えるまで、どこで何をしていましたか?
「ヴァーシリー達と射撃場にいたわ」

03:あなたの主食は何ですか?また、得意料理は何ですか?
「パン、とか?日本食も好きだからたまに用意してもらうわ。料理はしたことがないわね…。する必要がなかったもの」

04:どっちかというと朝型ですか?それとも、夜型ですか?
「夜型だと思うわ」

05:初対面の人と話すのは、どちらかというと得意ですか?不得意ですか?
「不得意だと思うわ。女中頭のミセス・エカテリーナのクルシェフスキー家の令嬢たるものっていうお説教が聞こえてきそう…」

06:自分に一番似合うと思う色、花、場所を、それぞれ一つずつ教えてください。
「色はこの瞳の色。花は思い付かないわ。場所はロザリやククール、リキュールにヴァーシリー、オリガ、父様、母様……あいつも含めて皆のいる所」

07:髪は短めが好きですか?長めが好きですか?また、それはなぜですか?
「伸ばしてたのに、任務中に切られちゃったのよね。でも短いと乾かすのが時間短縮で楽。…何故かヴァーシリーはドライヤー片手に嘆いてたけど」

08:どちらかというと、アウトドア派ですか?それともインドア派ですか?
「外出って言っても任務だし…。インドアかしら」

09:主にどんなことをして、一日をすごしてしていますか?簡潔に教えてください。
「任務がない日なら、射撃場で訓練したり部屋で読書してるわ」

10:何か、ひそかに集めているものはありますか?なんでもいいので教えてください。
「装丁が凝っている本とか」

11:ひとりきりの時間は好きですか?嫌いですか?
「好きよ」

12:夢で会いたい人はいますか?また、それはなぜですか?
「お祖母様とお祖父様。昔、たくさん遊んでもらったから」

13:あなたにとって理想の夫、または妻とはどんな方かを語ってください。
「理想…?うち変わってるし、ちゃんとした夫婦っていうものを見たことがないから何とも言い難いわね…」

14:もしバンドを組むとしたら、誰と組みたいですか?また、どんなジャンルの歌を歌いたいですか?
「…………バンドって何…?」

15:一つだけ感情を無くすとしたら、喜怒哀楽のうちどれがいいですか?
「どれも嫌」

16:あなたがかつて子供のころ、イメージした壮大な人生プランを簡潔に語ってください。
「想像したことない」

17:お風呂は好きですか?また、お湯の温度は熱いのが好きですか?それとも、ぬるいのが好きですか?
「好きよ。温度はぬるめが良いわ。熱いの苦手だから」

18:どうしようもない便意が突然おそってきましたが、最寄りのトイレまで徒歩120分はかかります。こんなとき、どうしますか?
「…………馬鹿じゃないの。それとも変態なの?」

19:今となっては、もう時効だと思われる悪事について、ここでコッソリ暴露しつつ謝ってみてください。
「……したかしら?あまり覚えがないわ」

20:服装を一日だけ誰かと交換するとしたら、誰がいいですか?
「ウォッカ。着たいとかじゃなくて、その間に洗濯したいわ…」

21:心の底から「親友」と呼べる方がいますか?
「…ロザリ、とか」

22:どちらかといえば暑がりですか?それとも寒がりですか?
「暑がりかしら」

23:あなたの運動神経は、上中下でいうと、どのレベルだと思いますか?
「悪くはないと思うわよ…?」

24:あなたが幸福を感じるときは、どんなときですか?
「あ、頭、撫でられてる、とき……」

25:自分と全く同じクローンが、大量に作りだされたとしたら、どうなると思いますか?
「………えー…」

26:あなたにとって、最も価値のあるものって何ですか?
「人との繋がりかしら」

27:とりあえず避難しなければならないとき、まず何を持って逃げようと思いますか?
「ヴァーシリー」

28:この世で最も悪いこと、絶対してはいけないことって何だと思いますか?
「………絶対って何」

29:あなたにとっての、理想の生きざまを教えてください。
「い、生きざま…?そんなのハルにでも聞きなさいよ」

30:最後に、あなたを創作した方について何か一言おねがいします。
「地道に生きなさい」

(c)ひよこ屋


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古希旭ちゃんがしていたので私も便乗してみました!


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::09/17 01:28 質問してみた[リキュール編] / 九
更新してないことに多大なる罪悪感を感じました(土下座)
***

リキュールの部屋に紙が落ちていた。

オリキャラに質問

01:まずは、お名前とニックネームを教えてください。
「リキュール。ニックネームはないな」

02:この質問に答えるまで、どこで何をしていましたか?
「仕事で出掛けていた」

03:あなたの主食は何ですか?また、得意料理は何ですか?
「クルミパンはよく食べるな。料理は野菜スープくらいなら」

04:どっちかというと朝型ですか?それとも、夜型ですか?
「どっちでもない」

05:初対面の人と話すのは、どちらかというと得意ですか?不得意ですか?
「苦手だ。何を話せばいいかわからないから」

06:自分に一番似合うと思う色、花、場所を、それぞれ一つずつ教えてください。
「どれも思い付かない」

07:髪は短めが好きですか?長めが好きですか?また、それはなぜですか??
「気にしたことが…今長いのは切りに行くタイミングがまったくないからであって意味はない」

08:どちらかというと、アウトドア派ですか?それともインドア派ですか?
「インドア…か?外も嫌いではないけどな」

09:主にどんなことをして、一日をすごしてしていますか?簡潔に教えてください。
「色々だな。まあ仕事で出ていることが多いかもしれないが」

10:何か、ひそかに集めているものはありますか?なんでもいいので教えてください。
「世界中の硬貨とか。親父が外国生活が長いから、土産というか、現地で使っているものというか」

11:ひとりきりの時間は好きですか?嫌いですか?
「好きだ」

12:夢で会いたい人はいますか?また、それはなぜですか?
「夢でまで会いたい人はいないな」

13:あなたにとって理想の夫、または妻とはどんな方かを語ってください。
「考えたことはないな。ただもし結婚するなら親父みたいな夫になりたい」

14:もしバンドを組むとしたら、誰と組みたいですか?また、どんなジャンルの歌を歌いたいですか?
「バンド?無難にククールだろうな。ジャンルは…わからないが」

15:一つだけ感情を無くすとしたら、喜怒哀楽のうちどれがいいですか?
「どれも無くしたくない」

16:あなたがかつて子供のころ、イメージした壮大な人生プランを簡潔に語ってください。
「…思い出せないんだが…兄貴より偉くなるとかだったか?」

17:お風呂は好きですか?また、お湯の温度は熱いのが好きですか?それとも、ぬるいのが好きですか?
「湯舟にはあんまり浸からない、というかシャワーのほうが手早く済んでラクだ」

18:どうしようもない便意が突然おそってきましたが、最寄りのトイレまで徒歩120分はかかります。こんなとき、どうしますか?
「我慢するしかないだろう」

19:今となっては、もう時効だと思われる悪事について、ここでコッソリ暴露しつつ謝ってみてください。
「寝ている親父の顔に落書きしたこと。もちろん油性ペンで」

20:服装を一日だけ誰かと交換するとしたら、誰がいいですか?
「女以外なら誰でも…ああ、兄貴だけは嫌だな。あいつの上着もう二ヶ月は着っぱなしなんだ」

21:心の底から「親友」と呼べる方がいますか?
「1番気が合うのはククールだが親友かはわからないな」

22:どちらかといえば暑がりですか?それとも寒がりですか?
「どちらかと言えば寒がりなほうだ」

23:あなたの運動神経は、上中下でいうと、どのレベルだと思いますか?
「組織内ではという意味では中くらい」

24:あなたが幸福を感じるときは、どんなときですか?
「エミールとククールとロザリで集まっている時…多分」

25:自分と全く同じクローンが、大量に作りだされたとしたら、どうなると思いますか?
「さあな。想像もつかない」

26:あなたにとって、最も価値のあるものって何ですか?
「家族、友人、とにかく俺と繋がりのある他人だろうか」

27:とりあえず避難しなければならないとき、まず何を持って逃げようと思いますか?
「なんだろうか…枕ではないのは確かだ」

28:この世で最も悪いこと、絶対してはいけないことって何だと思いますか?
「最もと言われると難しいな。俺は約束を守らないことはよくないとは思う、破る前提なら問題はない」

29:あなたにとっての、理想の生きざまを教えてください。
「まだ20年と少し生きてないのに、わかるわけがない」

30:最後に、あなたを創作した方について何か一言おねがいします。
「あんまりのんびり構えるな」

(c)ひよこ屋


::09/17 00:36 質問してみた[ウォッカ編] / 九
あまりにも更新がないのは私のせいです(土下座)
埋め合わせにこんなのやってみた。
***

ウォッカの執務室の机に一枚の紙が置いてあった。

オリキャラに質問

01:まずは、お名前とニックネームを教えてください。
「ウォッカ。ニックネームはないねぇ」

02:この質問に答えるまで、どこで何をしていましたか?
「隣の部屋で仮眠を取ってた」

03:あなたの主食は何ですか?また、得意料理は何ですか?
「度数の強いアルコール類(が主食)。料理はしないかな、できないことはないけど」

04:どっちかというと朝型ですか?それとも、夜型ですか?
「夜型」

05:初対面の人と話すのは、どちらかというと得意ですか?不得意ですか?
「得意な分野には入るよ」

06:自分に一番似合うと思う色、花、場所を、それぞれ一つずつ教えてください。
「色と花はよくわからないけど、とりあえず執務室が1番合ってるんじゃない?」

07:髪は短めが好きですか?長めが好きですか?また、それはなぜですか?
「長め。短くするとまた切らないといけないから、なら最初から長いほうが結局ラク」

08:どちらかというと、アウトドア派ですか?それともインドア派ですか?
「最近はインドアかな」

09:主にどんなことをして、一日をすごしてしていますか?簡潔に教えてください。
「執務室で書類に目を通してるか、会合に出掛けてる」

10:何か、ひそかに集めているものはありますか?なんでもいいので教えてください。
「ひそかでもないけど世界中の酒類」

11:ひとりきりの時間は好きですか?嫌いですか?
「好きだよ」

12:夢で会いたい人はいますか?また、それはなぜですか?
「夢を見るってことは眠りが浅いってことだし、見たくないなぁ。あ、人?いないよ」

13:あなたにとって理想の夫、または妻とはどんな方かを語ってください。
「月並みに両親だね、夫婦の形としては理想と言えるし」

14:もしバンドを組むとしたら、誰と組みたいですか?また、どんなジャンルの歌を歌いたいですか?
「興味ない」

15:一つだけ感情を無くすとしたら、喜怒哀楽のうちどれがいいですか?
「哀。それか怒。まあ今も似たようなものか」

16:あなたがかつて子供のころ、イメージした壮大な人生プランを簡潔に語ってください。
「壮大なら簡潔には語れないと思う」

17:お風呂は好きですか?また、お湯の温度は熱いのが好きですか?それとも、ぬるいのが好きですか?
「…………最近シャワーも浴びてないような」

18:どうしようもない便意が突然おそってきましたが、最寄りのトイレまで徒歩120分はかかります。こんなとき、どうしますか?
「堪える」

19:今となっては、もう時効だと思われる悪事について、ここでコッソリ暴露しつつ謝ってみてください。
「昔弟が日本の戦体物の人形を手放さなくて、バスルームにまで持ち込んだことがあったんだよ。さすがに電池入りの人形を湯舟に入れるのはマズイから弟がトイレに行っている時に隠してね、洗濯機の中に。そしたら母がそのまま洗濯機を…。あれは笑え…すまないことをしたよ」

20:服装を一日だけ誰かと交換するとしたら、誰がいいですか?
「じゃあククール(いつも動きやすい恰好をしているから)」

21:心の底から「親友」と呼べる方がいますか?
「友人がいない」

22:どちらかといえば暑がりですか?それとも寒がりですか?
「どちらでもないよ」

23:あなたの運動神経は、上中下でいうと、どのレベルだと思いますか?
「低くはないかな」

24:あなたが幸福を感じるときは、どんなときですか?
「秘密」

25:自分と全く同じクローンが、大量に作りだされたとしたら、どうなると思いますか?
「それって中身も?クルシェフスキーの人材が潤うね」

26:あなたにとって、最も価値のあるものって何ですか?
「難しいことを。そうだね、周囲の人とでも答えておくよ」

27:とりあえず避難しなければならないとき、まず何を持って逃げようと思いますか?
「世界一の美酒と言われれ…いや、一応仕事関係の何かにしておこうか」

28:この世で最も悪いこと、絶対してはいけないことって何だと思いますか?
「ないよ。そもそも絶対がないからね」

29:あなたにとっての、理想の生きざまを教えてください。
「生きているだけで満足」

30:最後に、あなたを創作した方について何か一言おねがいします。
「飽きるな続けろ」

(c)ひよこ屋




::08/11 22:23  / チヨ
■異母兄妹(キルシュとエミール)/チヨ


「エミールはどの得物にする?」

 ある日、母であるオーデルの私室に呼ばれたエミール含む私達両親はずらりと並べられた武器を目の前に、エミールが今後主に使用していく物を選んでいた。

「オーデル様」

 モニカは、6歳になったばかりのエミールにはまだ早いのでは?と視線をオーデルに向けた。
 母となった今でも現役のモニカだが、殊更娘に関しては人が変わったように心配をする。
 「クルシェフスキーの魔女」の異名は何処へやら、モニカは心配そうにエミールの頭を一撫でした。

「早くから訓練するにこしたことはないわ。この子はキルシュを補佐する子だもの」

 あくまでも否とは言わせない口調で話を進める母にモニカは肩を落としたのだった。



**


 異母兄妹だからと言って、血を分けた幼い兄妹が互いを知らないでいるのもあれだろうと二人を引き合わせたのはまだ二人が2、3歳の頃だった。
 それから数年の時が経ち、8歳になったエミールをクルシェフスキーファミリーの本拠地である冬の城に住まわせることを強制的にモニカに承諾させた。(物凄く嫌な顔をされたのはショックだったが)
 だが、久々に可愛い愛娘との対面…とはならず、慕っている母親から自分を引き離そうとする悪い人という扱いを愛娘から受けたのだった。
 まぁ滅多に会わない父親よりも、いつも傍にいる母親に懐くのは当たり前なのだが。
 エミールの腰に届くほどに伸びたブルネットを一撫ですると、その髪質が驚く程にモニカに似てて、やはり母娘なのだと勝手に納得した。
 モニカとエミールの出迎えにヴィタを同行させたのも、クルシェフスキーファミリーの今後について話し合うためだった。
 たまに自分の護衛としてヴィタを同行させていたので、エミールはたまに会える「優しいおじさま」に宥められて、少しは機嫌を直したようだった。
 使用人にキルシュを呼びに行かせ、エミールと遊んでやるようにと伝えると、キルシュはエミールの手を引き自分の部屋へと誘(イザナ)って行った。
 まだ両親共々の一族が抱える業の深さを理解していない娘は天真爛漫で、これから屋敷で暮らすことによってどんな影響を受けるのかと思うと内心複雑ではあるが、エミールがクルシェフスキー家に生まれた以上、ブリュヘル家から逃れる術などないのだから生き抜く術を教えてやることが娘の為になるだろうと考えた。何よりクルシェフスキー家とクルィロフ家の血を継ぐ希少な娘に何も知らせずいることの方が愚かに思えた。
 エメラルドの瞳はクルシェフスキー家の証。
 薔薇の痣はクルィロフ家の異能を継いでいる証。
 エミールが一方の「家業」を継ぐキルシュの補佐をし、一方の「家業」を継がせない為にも自分のもとへと呼び寄せたのだった。
 それらの術を学ばせる為に。
 そしてそれは今現在病床にあるオーデルの願いでもあった。


**




「今日からここで暮らすんだろう?」

 キルシュがそう聞けば、エミールはみるみる内に表情を曇らせ、ふにゃりと半泣きの顔になった。

「どうして母様と一緒に暮らせないの?」

 普段から聞き分けの良いエミールのことだ。大人達に聞こうにも「いい子でいよう」として聞けなかったのだろう。キルシュはそこまで思いを巡らした後、自分なりの考えをエミールに話し始めた。

「モニカ様にとってここは暮らしにくい場所だろう?」

「あ…」

 キルシュの指摘でこの時初めてそのことに気が付いたエミールの顔色が変わった。

「それにエミールはクルシェフスキーの子だ」

 これは普段から自分が言われている事だが、エミールにも当て嵌まる事だとキルシュは思った。

「この家に生まれてきたからには、その家の責任を果たさなきゃいけない。父上はどうしても果たすべき約束があるのだとおっしゃられていた。それはこの家に生まれた自分だから出来るのだとも」

「私、何をしたら良いかなんて分からない…」

「それを知る為に此処に来たんだと思う」

 キルシュの真剣な表情にエミールは救われたように思えて、今まで我慢していたものが決壊したかのようにぽろぽろと涙を流し、何度も何度も頷いたのだった。



**



「大丈夫なのか、あの子は」

 ヴィタはそう言って執務室の扉を閉めた。

「エミールのこと?」

 モニカは私の執務室の本棚を物色しながら、視線も向けぬまま返答した。

「私にも色々と考えがあってのことだよ、ヴィタ」

 私は黒革のチェアに腰掛け、くるりと窓辺へと向きを変えた。
 雪の中微かに降り注ぐ陽の光に目を細め、二人の元世話役達をちょいちょいと呼び寄せた。

「まぁ、それは任せておいてくれないか。それよりも、だ」

「何かあったのか…?」

「シルノフファミリーだ。ヴィタ、ご指名だがどうしようか?」

 そう聞けばヴィタは不快そうに眉根を寄せた。

「やぁね、また?……殺ってあげようか私?」

 本棚から漸く視線を向けたモニカがさらりと言ってのけたが、ヴィタは「やめておけ。関わらない方が良い」と言った。ヴィタがそう言えばモニカは既に興味を失ったのだろう、再び本棚を物色し始めたのだった。





**




……ここまで書いて力尽きたorz
タイトルとあんまり関係なくてごめんなさい。



.



::05/25 23:14  / チヨ
■九条家メモ/チヨ


ハルさん家についてのメモです↓


・ハルさん(春久信)は五十代目当主
・オーデルとハルさん祖父(相模)が友人
・ハルさんは祖母(桐藤)に養育されている
・ハルさん母(花散里)は幼い頃に他界
・ハルさん父は仕事が多忙を極めている為、不在気味



九条桐藤(キリフジ)

ハル祖母。夫とは政略結婚だが夫婦仲は良好。夫・相模(サガミ)との間には一人息子の橘(タチバナ)がいる。花散里(ハナチルサト)は桐藤の血縁の娘で、橘の嫁とするべく桐藤自身が養育した。物言いはオブラートに包むということを一切しない。



九条花散里

ハル母。穏やかで慎ましい女性。橘とは同い年。桐藤に養育されていたので、橘とは幼い頃から共に育つ。事故死にて他界。



九条橘

ハル父。寡黙で真面目。だが妻に近付く男には容赦がない。花散里が他界してからも、後妻ももらわず妻を偲んでいる。



相模についてはまだ特記する程考えてません←
いつか九条編したい…!


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