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「#エロ」のBL小説を読む
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- ナノ -
01
「珍しいね、周助が博物館に行こうなんて誘うなんて!」


「姉さんから、博物館のチケットを貰ってね。せっかく貰ったのに使わないのも勿体無いから。」


周助はクスリと人懐っこい笑みを浮かべた


「何も、いとこの私じゃなくても…彼女とかいないの?」


「そんなの居ないよ。今はテニスに集中したいしね。で、楓は彼氏いないの?」


「うっ…いたら、今日来てないよ…」



楓はつい口ごもってしまう


そんな楓を見ながら周助は笑みを浮かべていた


「一通り回ったし、休憩しようか?」


「うん!」


「それじゃ、何か飲み物買ってくるから…ここで、待っててくれる?」


「分かった。」


楓は今日、いとこの不二周助と博物館に訪れていた


周助が彼氏だったらなぁ、なんて思いながらベンチに座って休んでいると突然


「ムカつくんだよ!!!」


と大きな罵声が聞こえてきた


「な、何?」


楓は声をする方に顔を向けると、一人の女の子に寄ってたかって複数の女の子が苛めていたのだ


「わざわざ博物館に来てまで、苛めなくてもいいのに‥」


楓は助けようと思い立ち上がり近づいて行くと


「弱いものいじめはいけないのだー」


小学生くらいの子が両手をひろげ止めていた


「なんだ、このガキ?」


「うぜーんだよ。」


「いけないものは、いけないのだっ!」


黄色い髪の子は持ち前の身軽さで、不良から緑の髪の子を守った


──しかし


「ふざけやがって!てめーが余計なことするから、この女がこんなめにあうんだよ!」


それは悪い方に空回りしてしまい、不良の子たちはまた緑の髪の子に手をだした


「あっ、しまったのだ…!」


(あの子が危ない…!!)


助けに入ろうと、楓は動いたがそれは余計だった


紫の髪の美人な女の人が不良の手を掴みひねり上げた


「い、いてぇ!!」


「くそ!おぼえてろよ」


敵わないと感じたのか、不良の子たちはバタバタと逃げていった
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