「楓先輩〜!一緒に昼メシ食べましょう!」
「赤也君!?」
「あっ、ワカメ頭…」
「赤也?」
「切原君?」
4人が同時に赤也を見た
「あっ、仁王先輩と柳生先輩じゃないっスか!もしかして、楓先輩と一緒にご飯食べるんスッか!?俺も混ぜて欲しいスッ!」
「あー赤也君?君、昨日もう私につきまとわないって言わなかった?」
「へっ?追いかけ回さないとは言いましたけど…つきまとわないとは誰も言ってないスッ!」
赤也はそう言うとニッと笑った
楓は内心このヤロウと思いながら、お腹も空いたところなのでご飯を食べようと思ったが
(さっき赤也君、仁王君と柳生君なんとかって言ってたような…)
楓はチラリと仁王と柳生を見た
それに気付いたのか柳生はニコリと微笑むと口を開いた
「切原君の勘違いですが…せっかくなので、ご一緒しませんか?」
「今さら遠慮することもないぜよ」
2人の言葉に赤也は首をかしげ、亜沙美はとても嬉しそうにしていたので5人でお昼ご飯を食べることになったのだが…
「おい、仁王いるか?2年の女子が屋上に来て欲しいだとよ」
と仁王の友達らしき男がニヤニヤしながら教室に入ってきた
「弁当食べたら行くナリ…」
正直仁王の表情はめんどくさそうだ
「そう言わずに早く行ってやれよ。ドキドキしながら今頃緊張してお前のこと待ってるぜ、きっと!」
会話からしてすぐに内容は理解できた
((仁王君、モテるんだなー))
楓と亜沙美はしみじみと思った
「2年の女子つーと…たぶん俺のクラスのアイツだな!いつも仁王先輩の話で盛り上がってるスッ…」
赤也の言葉を聞き、仁王は余計に行きたくなさそうな顔をする
「とりあえず、俺は伝えたからな」
仁王の友達はそう言うと教室から出て行った