楓と跡部がカフェミュウミュウに着けば、既にみんととれたすが仕事をしていた
「楓、待ってたぜ。とりあえず、これに着替えてこい」
「は、はい!」
「楓さんなら、似合いますよ」
赤坂の微笑みに楓は少しドキドキしながら、渡された服を白金から受け取り着替えた
「まぁ!楓、とっても可愛いですわ」
「楓さん、似合いますね!」
楓はそうかなと、少し照れながら首をかしげた
「はい、とても似合っていますよ」
「まぁ、いいんじゃねーの?」
「これで、このカフェも一段と華やかになるな」
ちなみに上から赤坂、跡部、白金の順だ
「そういえばいちごは?」
楓は姿が見えない、メンバーに首をかしげた
「あぁ、いちごならデートですわ」
「デート?」
「今日、いちごさんの学校創立記念日で休みなんだそうです。」
「いちごの奴、まだフラれてませんでしたのね」
みんとはどうやらいちごのデートの相手を知っているみたいだ
「若いっていいですねぇ」
そう言う赤坂さんも十分に若いと思う楓だった
「さっ、無駄話はそこらへんにして仕事するぞ」
「「「はーい」」」
ホールのスタッフが3人しかいないので仕事はなかなか忙しかった
「お水2つ下さい」
「ハーブティお願いします」
「注文まだあ?」
「は、はーい!ただいまお持ちします!」
(忙しい!忙しい!忙しい!)
「きゃー!」
──ガシャン
「れ、れたす大丈夫!?」
「楓、あっちのテーブルの方呼んでますわよ」
「うん、わかった!」
(忙しい、忙しい!って…)
「なんで、みんとは呑気にお茶なんて飲んでるの!?」
「アフターヌーンティーは私の日課ですのよ」
みんとはそう言って、働く気無し
れたすはさっきから転んだり、皿を割ったりとそそっかしい
(きっと、いちごも毎日こういうふうに苦労してるんだよね!?)
楓は心の中でいちごーと叫ぶのであった
「なんか、楓さんがいつものいちごさんみたいですね」
赤坂はクスリと笑った
「確かにな」
赤坂の言葉に跡部も同意した
「いちごが居れば息が合いそうだなあの2人なら。」
跡部はそういいながら働く3人を眺めた
すると白金が奥から慌てて出てきた
「あーん?白金どうした?」
「キメラアニマの反応があった」
「「!」」
「ミュウミュウ出動だ!」
"ミュウミュウ出動だ"という話声が聞こえた、楓、みんと、れたすの3人は白金の方を振り向いた
「場所は、不忍動物園だ!」