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「今日は久々のショッピング!」


今日は日曜日で学校も休みなので、楓は一人で買い物にきていた


「服も欲しいし、アクセサリーも欲しいし…あとは…」


楓が何を買うか迷っていると、


「よぉ!」


「ん?げっ…ワカメ頭君…なんで、休みの日まで…」

一番会いたくない人物と遭遇してしまった


「誰がワカメ頭だ!?俺は切原赤也だ!それに、あんたが逃げなきゃいい話だろ!?」


楓をいつも追いかけてくる赤也に楓は本当勘弁な様子で、赤也の隣にはいつものようにブン太、仁王…そして今日は他にも人がいた


「えっと…」


「いつも赤也が迷惑をかけているみたいですまないな、俺は柳蓮二だ。よろしく頼む」


「はじめて楓さん、私は柳生比呂士です。よろしくお願いします。」


(礼儀正しい人だな…亜沙美が惚れるわけだよ!)


「俺はジャッカル桑原、よろしくな!」


「真田弦一郎だ。よろしく頼む。」


「えっと、桜崎楓です。よろしくお願いいします。でわ、私はこれで!」


楓はテニス部集団から逃げようと回れ右をし走りだした


「あっ、また逃げる気かよ!今日こそ捕まえて、あのジャンプを証明させろ!」


「あんなの、知らないもん!」


楓は歩道橋の階段を急いで下ろうとしたが、今履いているのはヒール

ヒールではさすがに走りずらい…

楓は階段を降りる途中で足を捻りバランスを崩し、階段から足を踏み外した


(だ、ダメ…転ぶ!)


「あっ、危ないッス!」

「桜崎!」

「桜崎さんっ!」


テニス部は楓が階段から落ちた瞬間とっさに叫んだ



──タン



「あれっ?…いたく、ない?」


楓は恐る恐る目を開けると、前のめりに転んだはずの自分はなぜか綺麗に着地し何事もなかったかのように立っていた


「弦一郎…今の見たか?」


「あぁ、一瞬の出来事だったがあの桜崎の身のこなしは見事だった。」


「だが、彼女のあの身のこなしがなければ今頃は大怪我だな…」


柳と真田がこんな会話をしている時、それ以外のメンバーは楓に駆け寄っていた


「だ、大丈夫ッスか?」


「怪我はねぇのかよ?」


「桜崎さん、大丈夫ですか?」


「うん、一応大丈夫だよ…」


楓自身、今何が起きたかよく分からなかった


「大丈夫そうじゃが、赤也…これに懲りたらもう桜崎を追いまわすのはやめるんじゃな。」


仁王はコツンと赤也の頭を叩いた


「そうするッス…」


「それに今の身のこなし見たじゃろ?それで、十分ナリ」


「…!たしかに、あの状況からうまく着地するなんてありえねぇ…」


「おい、本当に大丈夫なのかよ?」


ジャッカルは心配そうに楓を見た


「うん、どこも痛くないし…っ!」


しかし、ズキンと足が傷んだ


「どうやら、つまずいた時に足をひねったみたいですね」


「うっ……」


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