ああもう、どうすんだよ。いや、どうしてくれるんだ。こんな―――こんな。 「…ァ、あ…サンジく…っ」 「…っく、……」 こんなに気持ちいいセックスなんかしちまったら、俺はもう一生、他の女の子じゃ満足できないだろう。俺は誘われるまま粘膜を擦り合わせて腰を進めながら、そんな馬鹿なことを考えた。 一通り全てが入ったところで、俺は一度動きを止めて、過ぎた快感に息を飲んだ。反則だ、この気持ち良さは。絡みついてくる内壁に俺は必死で歯を食いしばる。くそ、恐ろしくて動けやしない、そんなことをしたらすぐにでもこの欲を吐き出してしまうと嫌でも解る。 「は…っ…ハルさん、」 ああでも、そうと分かっていてもこの訳が分からないほどの柔らかさの奥の奥を突き上げたいと思ってしまうのは、やはり男の本能だろうか。駄目だ、我慢できない。 「…っ…なに…?」 「…ごめ…、動いていい、かな…」 馴染むのを待つように呼吸を整えていたハルさんにそう言うと、彼女は僅かに目を見開き、それと同時にナカがきゅうと締め付けられた。 なんなんだその可愛い反応は。俺は予期せず与えられた刺激にまた一つ箍が外されたのを感じた。畜生、そんなことされたら返事なんか待っていられない。俺はせめてもの謝罪にハルさんに軽いキスをしてから、限界まで腰を引いた。 「ん…、…ァ、」 「…くそ、…可愛すぎ、…っ」 「ふっ…ぅ!ぁ…んん…」 あとはもう簡単だった。俺のそれを引き込むように絶えずうねり、吸い付いてくる粘膜の中で、本能に任せて何度も大きな抜き差しを繰り返しながら舌を絡め、酸素を与えては隙間から洩れる声を聞く。 「…ハルさ…ん…っ」 「、あ…ゃ、ァ…っ…!」 「っ…ん…く、」 彼女のつま先がぴんと強張り、内壁が一際大きく痙攣するのを感じてより深くを擦り上げれば俺自身ももう限界で、俺はそれ以上堪えることも出来ずに射精した。 いつもよりも長いと思われるそれが終わると、俺は無意識に止めていた息をゆっくりと吐き出してハルさんを見た。彼女はまだ絶頂が終わらないのか途切れ途切れに濡れた吐息を吐き出していて、その顔があまりにセクシーだったために達したばかりの下半身が再び反応したのは、正直俺のせいではないと思う。 Love and reason do not go together. 20120301 |