足を掴まれて、そのまま足首の内側にキスを落とされる。
 自分の脚の間に見える銀髪と、その隙間からのぞく綺麗な紅い瞳に、ぞくぞくと背筋が震えた。ゆっくりと腿の上まで唇を伝わせて、太腿に触れるその髪が、微弱な電流を送りつけてくるようで堪らない。

「…ぎん、さ…」
「んー?」

 私の訴えなんかに聞く耳を持つ気もない、いつも通り気怠げで、いつも以上に獰猛な彼。この先にある強烈な快楽を知る私にとって、これはある意味拷問だ。身体の中心を持っていかれるようなあの感覚が早く欲しいのに。

「恥ずか、しい…よ」
「そりゃ、恥ずかしくしてっから」

 指先でそっとなぞられた秘部が収縮して、生温い透明がじわりと下着を濡らす。布地の色すら変えてしまっただろうそれを銀さんはまじまじと見つめていた。
 つんつんと下着の上から敏感な場所をつついては楽しそうに笑う彼に、私の身体は恥ずかしさで熱くなるばかりか、甘い疼きをしっかりと溜めていく。断片的な刺激は確実に脳を蝕み、触れられる度に腰が浮いてどうしようもない。

「ん…っ、ぁ」
「ここ、こんなにして…なまえちゃんってば、実は恥ずかしいの好きなんだ?」

 口角を吊り上げ、的確に私の羞恥心を煽っていく銀さんは、容易く私を快楽の淵に追い詰める。辱めるような言葉にさえ素直に反応してしまう身体はきっと、全部彼の思い通りなのだ。

「…は、ァ……っ」
「…物欲しそうな顔しちゃってまァ…、」

 足を押さえつけられながら、ゆるゆると腿の付け根を舐められて肌が粟立つ。微かに光を反射する赤い舌がなんともイヤらしいと思った瞬間、とろりとまた蜜がもれるのを感じた。
 ぴたりと肌に張り付いて冷えていく下着の感触が、嫌でもそこの状態を知らしめてくる。きっともうこの下着は本来の意味を果たしてはいない、そこにある意味があるとするなら、この場の興奮を高めることくらいだろう。

「…は…っ銀、さ…」
「……何、」

 下着の縁を辿るように舌を這わせる銀さんに声が震える。そんな私に満足気な視線を寄越す彼の顔には抑えきれない欲望が晒されていて、淫らな期待が身体の奥をじんと熱くした。そうして目を合わせたままの銀さんにワザとらしく秘部を舐め上げられて、素直に震えてしまう腰。絶頂には足りない刺激が思考回路を奪い、更なる快感を求めて身体が震える。
 ちゅう、と突起を強めに吸われ、背骨を仰け反らせた私が、早く下着を脱がせて欲しいと彼に強請るまであと、

群青の鳥籠を下さい
20110827

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