「しのぶさん、どう?辛くない?…」

しのぶさんが、小さく頷く。
微笑んではいるけど、どこか切ない微笑み方である。
目の周りは赤く、腫れている。
俺は、そっと頬にくちづけ、微笑んだ。
布団の中で、俺はしのぶさんを抱きしめる。
大丈夫。好きなだけ泣いたらいい。
どうして泣いているのか分からないけれど…
どんな君でも、僕は愛し続けるよ。

「…愛してるよ」

そう呟けば、さらにしのぶさんが泣いた気がした。




fin
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