本日は快晴。こうしてガンプラも作り終わり、清々しい気持ちでラボに行けば皆がそろっていて。
さあ地球侵略会議を開始しましょうかねと始めたのだけど…あのさあ、なんでさあ…

「なんで、いつもいつも喧嘩するんだよお前等よおおおお!」

今、我輩の目の前には

「貴様ァア!それでも軍人かァ!」

キレにキレたギロロと

「うっせーな戦闘兵じゃねーし。離せよ、おっさん」

そのギロロに首を掴まれめんどくさそうに返すクルル。
この二人、いつもいつも喧嘩ばかり。

「軍曹さん、どうしますか?」

タママが我輩に狼狽えた表情で話しかけてくる。
ここはいっちょ、隊長の我輩が人肌脱ぐであります!

「ギロロ!」

「あん?」

「クルル!」

「ほにょ?」

二人を引き剥がし、天高々と指を差し、ビシッとおろした。

「二人とも!どうしていつも喧嘩するでありますか!もうここはいっちょ、『仲良くしましょうね条例』、施行であります!」






ーーーーーー



「ちくしょう、ケロロの奴変な条例を…」

銃を磨くため、ブロックに腰を下ろす。
だいたい、俺は悪くない。
今日だってクルルの奴が作戦会議中に落書きしてるから悪いんだ。
人の忠告を聞かないから、ナパーム弾を出したまで。
なのに、くださん条例を考えおって…

「あっれれー?先輩ちゃん。さっきぶりねー!」

「な!?貴様は!」

最悪だ。
何故クルルがここにっ!?
しかも律儀に条例を守ってやがる。

『仲良しこよし条例その1!ちゃん付けしましょうであります!』

他人の名前にちゃん付け。ケロロいわく、親しき中にも礼儀ありらしいが、何故ちゃん付けなんだ!

「や、やぁ、何の用なの。クルルちゃん…」

『仲良しこよし条例その2。女言葉を使えであります!』

女は争いを嫌う生き物だかららしい。おえええ!吐きそうだ。
というか何故こいつがここに!?
仲良しこよし条例が敷かれている為、絶対ラボから出てこないかと思ってたのに…!
こいつ絶対

「えっー?やだなもう先輩ちゃんってばー、仲良しこよしに決まってるじゃないのよー。にょほほっ!」

楽しんでやがる!

「あー、さぶっ!先輩ちゃん。テント入るね?」

「え、あっ、おい!」

そう言ってテントの中に入っていくクルル。
俺も追いかけるようにテントに入った。

「んで?何なのよ…」

「ギロロ先輩ちゃんの女言葉可愛いー!」

「お前は気持ち悪いわ」

「あん?何だとコラ」


お互いに向き合い、会話をする。
こいつと始めてこんなに長く会話をしたような気がする。

「あ、先輩ちゃん。隊長ちゃんの条例施行の話の途中で怒ってかえったっしょ?あれ、続きがあるのよ?」

「まだあるの…かよ」

さっきから身体をくねらせ、頬を赤らめて言う様は、本当に気持ち悪い。

「仲良しこよし条例その3!お互いに好きという」

「はあ!?」

「嫌いな奴と友達にはならないじゃない?ね?」

あ、まぁ、確かにそうだな。
たが、こいつには言いたくない。

「…先輩。」

「…?なっ、うわあ!」

気づいたらクルルが俺を押し倒し、あの気持ち悪い笑みが消えていた。

「離せっ」

「嫌です」

振り解こうにも、びくともしない。
こんなにこいつ力強かったか?

「フン…メカニックとは言え、お前も立派な軍人だったわけか。」

だが、この俺より強いとはどういう事だ。

「先輩…喧嘩する程仲がいいっていうじゃないスか。そこんところどうなんスか?」

「…?」

何いってるんだ。

「ねぇ、先輩。俺に…好きって言って」

「クルル…頭でも打ったのか?今日おかしいぞ」

「それとも、本当に俺の事嫌いスか…」

クルルが一瞬悲しい顔をした。

「おいクルル!」

「まぁいいや。めんどくせーし。じゃあねっ、先輩ちゃん。にょほほー!ちなみに俺は好きよ!」

クルルは俺の上かれどき、テントから出て行った。
何だったんだあいつ。




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