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※ガイが変態です





「ルーク!」



仕事の休憩時間ににルークの部屋を訪れると、そこはもぬけの空。風が頬を撫でた。机の上には相変わらず沢山の本が山積みに置かれている。
ここにいなければ、多分あのばしょにいるだろう。行き詰まったり、嫌なことがあったときに行く、俺とルークだけの秘密の場所。




生い茂る緑の中に、明るい赤を見つけた。



「やっぱりここにいたんだな、ルーク」


「ガイか。どうかしたか?」


「いや、特に何もない。ただ部屋にいなかったからここかと思ってな」




器用に木に登り、ルークの隣に腰を降ろす。吹き抜ける風が心地いい。
目を閉じて、風を感じていると、肩にコテンとルークの頭がのった。ルークは甘えたいときによくこうする。頭を優しく撫でながら、語りかける。



「…なんかあったか」


「んー…そうじゃないんだけどさ」



なんとなく甘えたくて、というルークをとても愛しく感じる。目を閉じて体を預けるルーク。ああ抱き締めていいかなもう!


「なあ、ガイ…ぎゅっとして…くれないか」



頬を染めながら恥ずかしそうに言うルークを瞬時に抱き締める。少し細い体。ぎこちなく抱き返してくる姿がたまらない。あ、鼻血でてないよな俺。



ルークの長い髪を指に巻き付けたりして遊ぶ。ルークはずっと俺の胸に顔を埋めている。こめかみ当たりにそっと口づけると、耳が真っ赤になった。あー可愛いなあほんと。
笑う俺に怒ったのか、顔をあげ、「笑うな」と頬を膨らませるルーク。たまらん。
ごめんごめんと謝りまたぎゅっと抱き締める。耳元で「好きだよ」と囁くと、「…俺は大好きだよ」と返ってきた。


押さえられなくて唇を奪った。



(…ていうか休憩時間大丈夫なのか?)
(…大丈夫じゃない…)




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