君にありったけの愛を叫びたい | ナノ



   7.5






*レシピイベント/会話


「…何かいい匂いがするな」
「あら、ほんとだわ。レシピ、教えてもらいたいわね」
「手持ちのレシピはおにぎりだけだもんな。もう少しバリエーションが欲しい」
「そうよね…ここの民家かしら」
「だな。レシピを教えてもらえないか聞いてみよう」


「すみません」
「あら、どなた?」
「こちらからとてもいい匂いがしたので…よろしければレシピを教えていただけないかと」
「あら、そうなの。いいわよ〜もう少しでパスタ出来るから。……あぁ!しまった! 『ミソ』が切れてたわ。サナちゃん貰ってきてくれない?」
「えぇ、やだよ〜。今、本読んでるんだもん」
「では俺が頂いてきますよ」
「あらほんと?悪いわね〜水車小屋のおばあさんに言えばわけてくれるから!お願いね〜」


「ん、なんじゃね」
「すいません、奥のお宅でお料理をしているんですが『ミソ』を切らしたらしくて…」
「あぁ、そういうことかね。だったら、ほれこんなもんでいいかい?」
「ええ、大丈夫です。どうもありがとうございます」
「ええよええよ、『ミソ』は料理のみそじゃからの〜。これで美味しい料理を作っておくれ。お嬢さんも彼氏に美味しい料理を作ってあげるといい」
「えぇ!あ、その私たちは…!」
「期待してるぞ、ティア」
「ルーク!」
「ありがとうございましたマダム。では失礼しますね」
「二人とも仲良くの〜」


「全くルークったら何言ってるのよ!」
「まあいいじゃないか。俺たちってそういうふうに見えるんだな。ティアは嫌か?」
「え、…い、嫌じゃないけど…」
「俺も嫌じゃない。じゃあいいじゃないか。ほら、早く届けに行こう」
「(確信犯?もう…)」


「これでよろしいですか?」
「あ、ありがとう!さあ、これで『パスタ』の完成よ!レシピはこれ」
「ありがとうございます」
「余った材料も上げるわ」
「重ね重ねありがとうございます!」
「これで彼のハートもイチコロよ!」
「期待してるぞ、ティア」
「(恥ずかしさで顔が真っ赤)」



***
ルークがただのたらしになった


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