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鍵を持って扉から出れば、驚いたような顔をしたルイス。
声聞こえてた…?なんて思いながら、彼に鍵を半分渡す。
「全部鍵、多分、牢屋のだと思うけど。」
「…骨が折れそうだ、いや、番号振ってあるぞ。」
ルイスが示す其処を見れば、小さく、場所を示すそれが。
ほ、と息を吐いて、とりあえず、牢屋に戻った。
何が疲れるって、突然出てきて驚かされるから
牢屋に戻れば、二人は嬉しそうな顔で出迎えてくれた。
鍵穴の近くにも数字が振ってあり、同じ数字の鍵で扉を開ける。
「ヒサメ!」
「二人とも、偉いな。」
飛びついてきた二人を抱きしめて、頭を撫でる。
にこり、笑ってみせれば二人は安心したのかふにゃりと表情を歪めた。
やっぱりかわいい。
よく頑張ったな、偉いぞ、と声をかければ、あのね、あのね、と声を上げる。
「ずっと声をかけてくれた人がいたの、」
「近くの牢屋の男の人、ジョンっていうんだって、」
二人が代わる代わる話してくれる。
つまり、その青年のおかげで、頑張っていられたと。
じゃあ、その人を助けてあげないとな、と苦笑して、ジッポをシェリーに渡す。
DE357をルイスに渡し、弾倉もいくつか持たせる。
「シェリー、アンジェラ、いい?私は行かなきゃいけない所があるから、ルイスとその人を探してて。」
「すぐ、帰ってくる?」
「ええ、すぐ帰ってくるわ。」
にこり、笑えば、ルイスから孵化を遅らせるカプセルを渡される。
ありがとう、と受け取って、背中を向けた。
薬を飲んで先ほどの部屋にもう一度足を踏み入れる。
だって、奥に続いてたんだよ、っていうか、どう考えても此方ですよオーラが出てたんだよ。
半分以上泣きそうになりながら、銃を手に持ち進む。
次の扉を開くと、其処はどこかの二階らしく、吹き抜け上になった下の階を伺えた。
下の階から少女の声が聞こえる。
嫌まさか、なんて思いながら、慌てて、物陰に隠れて、様子をうかがった。
金髪ショートの10代半ばくらいの女の子が捕まっており、近くにレオンがいる。
つまり、その周囲にアリスたちもいるのだろう。
とりあえず、助けておこう、と少女を捕まえている白衣のおっさんを打ち抜いて、次の扉へと急いだ。