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集まった視線に、にこり、と笑って返して、右足を引き寄せる。
踵の部分をあけて、50口径の弾倉を数本取り出した。
「…嘘だろう?」
唖然としたようなレオンの声に首を傾げる。
何が可笑しいのか、説明を求めます
そのまま、左足の踵部分から.357マグナムの弾倉を数本取り出した。
靴の踵を閉めて、脱がされていたコートに仕舞っていく。
それから、4つの銃を外して、綺麗に調整した。
それぞれを同じように戻して、ぽかんとしているメンバーに苦笑しながら、なぁに?と笑う。
「その靴、どうなってるの?」
「ん?この辺に鉄板が入ってて、あ、爪先にも入ってる。」
簡単に説明すれば、よくそれでアレだけの動きを…と呆れられた。
アレだけの動きって、何を指していってるんだろうか。
首を傾げていれば、飛行機を操縦していたカルロスが振り返って、言ってなかったが、と続けた。
「俺は、クリス=レッドフィールド。クレアの兄だ。」
「…へぇ。」
唖然としすぎて、あっさりとした反応しか返せない。
その所為で、冷静だという見当違いの評価を得てしまった。
ふと、気がついて、周りを見回す。
操縦席にカルロス…基、クリス。
それに背を預けるようにアリスが座っている。
…クリスとアリスって文字の並びが似てるよね。
で、アリスの隣にエイダ、ただし、アリスに足を向けるように壁に寄りかかっている。
その隣にレオン、やはりここは公式カップルか。
レオンと向き合うように壁に寄りかかっているのが、アンジェラ。
アリスのズボンの裾を握りしめている。
アンジェラの隣に、シェリー、私、ジルの順に座っていて、クレアは私の正面で心配そうにしていた。
「…クレア、心配かけた。」
「っ、無事でよかった!」
近づいてきたクレアの頭をそっと撫でて、苦笑した。
ごめんね、と小さく呟いて、手を頭から頬へ移動させる。
若干、泣いたあとがある様子に、私の所為だけではないにしても、申し訳なくなる。
「よく頑張ったね、クレア。」