ナマモノ | ナノ



02
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右手でシェリーと手をつないでしまったので、左手ではセキュリティシックスを持つ。
基本リボルバーなので6発。
一発ずつで倒せても、6匹以上が一気に現れたら限りなく面倒である。

『さてと、警察ねぇ…。』

思わす日本語で呟けば、シェリーがキョトンと見上げてきた。
…かわいい。

警察って、いい予感はしないよね

警察に着いた時、いたのは金髪灰眼のイケメン。
と赤茶色の長髪をポニテにしたお嬢さん。
…多分、二人とも年下だと思われる。
シェリーを庇うように後ろに隠して、50口径を握った。
お嬢さんが、首を左右に振る。

「っ!?待って、私たちはゾンビじゃないわ!」

一度発砲し、ゆっくり口を開いた。

「知ってるよ。」

二人が振り返ったそこには、頭から血を流す、ゾンビの姿。
太もものホルスターに50口径を戻し、そちらに近づく。
じっと二人を見つめる、うん、やっぱ整ってる。

「私は氷雨。此処と捜査協力してたジル=バレンタインの親戚。」
「俺はレオン=S=ケネディ、今日から此処に赴任してきた。」
「クレア=レッドフィールドよ。兄に会いにきたの。」
「…ああ、この子はシェリー、さっき会った。」

肩を軽くすくめて横目でシェリーを見た。
私のコートに隠れてしまっている彼女に苦笑して、ふと、正面のレオンを見る。

「銃弾はどこかにある?」
「ん、ああ、こっちだ。」
「シェリー、ミスレッドフィールドの近くに。」

悲しそうな顔をしながらも、そっと移動する彼女に、ありがとう、と笑って、指差された方へ向かう。
右手でデザートイーグル.357(以降、DE357)を構えた。
どうやら、そんなに離れているところではないらしく、此処だ、と数量の銃弾を目にする。
んー、多めに持ってた方がいいのかなぁ?弾切れは一番厄介だもんねぇ。
そう考えながら、.357マグナム弾を空いているポケットに入れる。
それから、.50マグナムの弾倉がいくつかあったのでそれも全部とった。
弾倉を数多く仕舞っているところにしまい込んで、振り返る。
シェリーとクレアの元へ戻れば、シェリーが腰元に抱きついてきた。

「大丈夫だ。私が守る。」

しゃがんで視線をあわせる。
その頬に手を当てて、笑んだ。
さあ、行こうか、と手を出せば、嬉しそうに私の手を掴む。
が、クレアがじっと、私を見ている。
えーっと、どうすればいいのかな?
とりあえず、声をかけてみれば、何らかの返事が返ってくるかもしれない、よね?

「ミスレッドフィールド?」

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