お前に出逢ってから、
俺の世界が変わった。



見慣れた景色も

鬱陶しい街の雑音も

晴れて太陽が眩しい日も

灰色の空に気分が落ち込んでしまう雨の日も


寒く閉ざされた世界から解放された様な暖かな春


子供みたいにはしゃぎたくなる様な、太陽の光が眩しい夏


過ぎ去る夏の日を想いながら、どこか切ない秋


厳しい寒さの中に、人の温もりが一番感じられる冬



そうやって過ぎ行く季節も



お前が隣に居るだけで、
その全てが違って見えたんだ。


BLコンテスト・グランプリ作品
「見えない臓器の名前は」
- ナノ -