……のマーチ

※多分、同棲設定。



「なぁ、紅麗。」

「何だ?」

「お前ぇさ、自分は立ち止まらなかったっつってたけどよ、……何のために歩いてた?」

「……」

「俺に復讐するため?俺を殺すために生きてたのか?それって、もし流された時代が違ってたら、どうしてたんだ?俺をずっと探して恨んで、死ぬまで歩いてくつもりだったのか?」

「……それは、」

「自分の幸せが何かとか、お前ぇ、一回でも考えたことあったか?それも分かんねぇまま、ずっと行くつもりだったのかよ?」

「烈火……」

「なーんて!俺もそんなこと考えたことねぇんだけど。変なこと聞いて悪かったな。」




* * *





「……と、今朝烈火に言われてな。正直耳が痛かった。」

「あぁ、ア○パ○マンのマーチですね。分かります。あの歌聞くと、ハッとなりますよね。」

「…………は?何のマーチだと?」

「ア○パ○マンです。ご存知ありませんか?朝早くから放送してる子供向けアニメですよ。」

「子供向けアニメ……だと?」

「えぇ。歌を聞いたら、お分かりになるかと思いますよ。という訳で、僭越ながら……」


♪ア○パ○マンのマーチ
唄:雷覇
(割愛しますが、美声を想像してお楽しみ下さい。)


「……と、いう歌です。おや、紅麗様、その縄は……?」

「……二度と早朝になど目覚めぬよう、今夜からは徹底的に泣かせてやろうと思ってな。」





一日中考えてたことが恥ずかしい紅麗様と、八つ当たりSMプレイフラグ立った烈火くん。

あの曲は真理をついてると思います。


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