※みんなが大好きなあの子のおっぱいのサイズを探るお話
主犯:「おっぱい担当になれるのは、俺だけだ!」



俺、青峰大輝は現在重大な議題について脳内分析をしている真っ最中である。


「青峰くん、どうしたんですか?そんなに眉間にしわをよせて」
「テツ、俺は今人生最大の岐路に立ってんだ…」
「どうせくだらないことでしょうけどね。で、何があったんですか?」
「おま!言うようになったじゃねぇかテツ…!」
「さっさと答えてください、あほ峰くん」


あれ、最近俺の影がすごく辛辣なんですけどなにこれ。最近犬としてのポジションを確立している黄瀬に対してだけかと思ったのに俺にまでその矛先向けてくんのかよ…!無表情が標準装備なだけに余計びびるっつーかなんつーか。まじで赤司かよってくれー怖いときあるんですけど、最近やさぐれてんのかな俺の影。その蔑んだ目をやめてくれよまじで。


「まあいいわー。いやそれがだな、テツ」
「はい」
「お前、上柿のおっぱい何カップだと思う?」
「はあ?」


あ、やべえ、テツがすげえさっきの三割増しの蔑んだ目で見てる。それよりも、横で緑間がおしるこ吹いたのが汚ねえ。黄瀬のセーターが小豆まみれなんだけど。やべえ!くっそウケる、黄瀬まじザマァ!!!


「ななな…!なんという話をしているのだよお前らは!!!」
「ボクはまだ参加していませんでしたよ。一緒にしないでください、心外です」
「おい、さっそく俺を売るなテツ」
「ちょ!!そんなことよりまず俺に謝って緑間っちー!!!」
「黄瀬くん、うるさいです」


あ、黄瀬のやつ既に涙目なんだけど。セーターを小豆まみれにされたかと思ったら、謝罪はない上に抗議したらうるさいまで言われるとか、まじ黄瀬がいつも通り不憫すぎて笑えるわー。緑間は「けしからんのだよ!!」と俺に説教かましている横で、黄瀬がきゃんきゃん喚きながらテツに泣きついている。あーあー、まじうっせえなあ。


「何を騒いでいるんだ、お前たち」
「廊下まで聞こえてきたし〜」


とか思ってたら、赤司と紫原までやってきた。


「青峰くんがいつになく真剣に考え事をしていたので、ボクが聞いてみたところ上柿さんの胸の大きさについてだと答えたので、隣の席で聞こえてたらしい緑間くんがおしるこを吹いてしまって、前に座っていた黄瀬くんのセーターが小豆まみれになってしまったんです」
「なるほど、把握した」
「とりあえず黄瀬ちんドンマイ」


未だにキャンキャン泣きわめいている黄瀬にどうやらイラっとしたらしいテツが、「黄瀬くん、ハウス」とさらに追い打ちをかけていた。テツ、あかん、それ逆効果や。「うああああん!黒子っちのばかー!!辛辣にも程があるッス!!!」そら見ろよ、悪化してんじゃねえか。


「そんなことよりも、どうやら俺たちには解決せねばならない問題がひとつ存在しているようだ」
「そんなことより!!?ひどいッス!」
「赤ちんが急に生き生きしだしたんだけど〜」
「果たして上柿の胸の大きさとはいかなるものか?まず提示されたこの問いにおいて、俺たちは答えを導き出さなければならないだろう」
「ならないということも全くないですけどね」
「おいいいい!!赤司イイイイィィ!!!」


やべえ、赤司に火が付いた!緑間は相変わらず沸騰しそうな勢いで、ありがたいことに説教の矛先を俺から赤司に方向転換したが、赤司は涼しい顔でガン無視していやがる。それにしても、赤司が乗り気になるとか俺にとってはうれしい誤算でしかねぇんだけど。あいつが味方とか、心強いレベルじゃねえからな、いや、まじで。


「お前が味方とか勝ったも同然じゃねえか!」
「当たり前だ。すべてに勝つ俺はすべて正しい」
「何と戦うんですかキミたちは」


そんな俺たちの横で緑間がいまだにくわっ!と目を見開いてプルプル怒りに震えている横で、紫原がなんか楽しそうな赤司を見て微笑ましそうにしてた。確かに赤司最近すげえ楽しそうだよな。なんか厨二発言する度にすげえ生き生きし出すんだけど、何あいつまじでハマっちゃったのか。すでに抜け出せないとこまで来てるんじゃね?…あ?黄瀬?黄瀬ならさっき「皆のばかー!!」って叫びながらセーター洗いに走っていったわ。誰も聞いてなかったけど。




赤司の悪ノリがひどい
130117