赤司くんと来世の契りを交わす叶わない悲恋のお話


こちらは「修羅のひと」のお話と繋がっています。一応こちら単体でも読めるようには書いておりますが、節々のセリフの意味などより深く理解するためには、基本的に「修羅のひと」をお先にお読みなった方が無難かと思われます。

なお、こちらは「ただいま」とも繋がっております。それぞれ単体でもお読みになることは可能ですが、やはり「修羅のひと」がメインですのでそのあたりはご自分で判断なさってください。


「そして永遠」について
赤司くんと来世の契りを交わす叶わない悲恋のお話です。赤司征十郎という名前の同じ魂のひとですが、キセキと呼ばれる彼の前世に当たる形で書きますので、同じ赤司くんですが厳密には違うひとです。時代背景は明治〜大正あたりをイメージしています。目指せなんちゃって大正恋浪漫!

ひとの死や病床の場面が出てきます。また、悲恋なため赤司くんとは別のひとと結婚し、子どもも生みます。生まれ変わりや悲恋、時代背景など、このような点に嫌悪を抱かれた方は、申し訳ありませんが閲覧をご遠慮ください。時代考証?何それおいしいの状態です。



↓主な人物たちの紹介

黒子千加子
黒子テツヤと双子で、名家である赤司家へ数え年で九つから奉公に上がっている。奉公といいつつも、昼間は赤司さんのご厚意で女学校に通わせてもらっており、実質は養女のような扱い。ご主人様や奥方様、征十郎さんには本当に親切にしていただいて感謝している。幼い頃から、征十郎さんに淡い恋心を抱いている。


赤司征十郎
名家赤司家の跡取り息子。才気溢れるため神童とまで賞されていた一方、赤い目のため世間の人々に鬼の子、忌み子だと陰で言われていたために性格がちょっと曲がった。(※髪色については普通に黒をイメージしていただくか、スルーしてください。)友達もできず、唯一心を許している両親は多忙なため孤独な幼児期を過ごしていたが、九つの時に奉公に来た千加子に心を許すと同時に恋に落ちる。家族としても異性としても愛している。後に書生として下宿するようになった千加子の双子の兄テツヤとは親友となる。将来的には外交官として方々を飛び回るようになる。数か国語がペラペラ。終のすみかはフランスでそこで没した。


黒子テツヤ
黒子家の跡取り息子で、千加子の双子の兄。こちらも髪色などについてはスルーでお願い致します。妹のことは大体通じ合えるくらいには精神的繋がりは深い。ことばにせずとも、惹かれ合い愛し合う赤司と妹には幸せになってほしいと思っている。跡目を継いで海運業に携わり、傾いたお家を最終的には立て直した。三人の中では一番長生きした。



千加子が生んだ忘れ形見の女児。千加子が亡くなったあと黒子家が一旦は引き取ったが、最終的には赤司征十郎が引き取り養女とする。彼が渡仏した際に共に行ったが、彼が亡くなったあとの消息は不明となっている。