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第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -



うーん
2013/07/23 16:44

赤司は元々俺と僕でふたりいて、状況が変わったのでそれに応じて入れ替わったんだみたいな発言をご本人からいただきましたけども。

あれは完全な二重人格でよろしいのでしょうか、切り離した別の存在だと。わたしが切り捨てられない説はやはり俺と僕は同一の存在であること。誰だって二面性くらいある、赤司にとっての非情なまでの冷静さのような側面を収斂させたのが僕、便宜上で人称を使い分けてるに過ぎない説をやっぱり捨てられません。「修羅」で指摘してきた「仮面」についてですね。

別に二重人格を否定したいわけではなくて、ただわたしが思うのは、もしも人格として全く切り離した相対(あいたい、のほうの意味)的な存在であるならば、今俺の赤司はどんな気持ちでいるのかなってこと。おそらく俺のほうが元々あったほう、もしくは主体のほうだろうし。でも俺よりも幼い頃はぼくっていうだろうなあって考えたら必ずしもそうではないのかもしれないが。俺のほうが主人格として、「敗北」寸前の場面に直面し、大きくアイデンティティーを揺るがされた赤司が、もうひとつの人格に入れ替わったその心情を推測するに、

@絶望、というよりは自分の限界に失望した、それだけ負けるのは自分の存在を殺すに等しい怖いこと、故の不可抗力

A失望→僕赤司に助けを求めた

B俺赤司にはない力と非情さを持っていた(担っていた?)僕赤司が無理やり変わった

C元々俺赤司にも力はあったが、使いたくなかったために躊躇っていた俺赤司にしびれを切らした僕赤司が無理やり入れ替わった


強さは俺赤司<僕赤司であるというのは結果論でしかないから、双方の力関係によるところが大きいというのも否めない。

そもそも俺赤司と僕赤司の違いはなんだ。チームプレーは必要なくなった、状況が変わった、だから入れ替わった。とすれば俺赤司にとってチームプレーは必要だった?そういった繋がりを大切としていた?ということになるのでしょうか。拠り所がチームプレー<強さだったなら望んで入れ替わったことになる。一方でチームプレー>強さならば望んでなどいなかった、あるいは不可抗力だったともとれるわけで。

@ならばどうしようもない初めての事態に困惑し、フリーズした、そうして一瞬揺らいでいた間に替わってしまって、あとはもうどうしようもなかった。負けてしまうくらいなら仕方ないことだ、という諦観状態。

Aなら、このままでは負けてしまう助けて助けて、となったならば、俺赤司は僕赤司の徹底ぶりを見ながら満足しているはず。

Bなら、お前にはこれが限界だ、そろそろ退きなよ、というふうに僕赤司が俺赤司を突き飛ばす状態で入れ替わった。とすると、「僕は、お前たちの敵であることを望む」→もしかして俺は望んでいない?居場所どころか精神的にもバラバラになっているチームメイトで友人だったみんなに対して思うのは?この説ならば今まで常に一番の、誰より飛び抜けた天才だった赤司にとって、バスケという分野では同じように自分と肩を並べていた同じ天才たちを貴重と思うと同時に信頼を寄せていた説が浮上しますよね!この説だったら俺赤司だったらゾーンに入れそうですよね。

Cならば覚醒した能力を使えるには使える、が、使いたくはなかったとすれば、やはり何らかのリスクがあったのでは?仮にそれが目へのダメージとして、俺赤司は葛藤した一方、僕赤司にとっては「勝利こそがすべて」で己の身体さえも勝利の前では選ぶわけもなく。……失明フラグか。あるいは脳にも影響ありそうで怖いよなあ。


わたしとしては正直どれも悲しいから、やっぱり非情なまでに徹底した冷静さで勝利だけを望む、時には孤高として冷徹なまでに、時にはキチガイに思えるくらい危うげに、そんなふうにわざと振る舞うことで、他のキセキを打ち負かし、彼らの限界を知らしめ、自分の力への圧倒的自信を一度うち壊して、そこから新たにはじめられるようにと思った、それゆえの二年越しのたったひとりでの戦いだったのでは?

青峰が負けたことで吹っ切れたように、紫原が自分のバスケへの熱を初めて確認したように、緑間が他人の努力を認め頼れるようになったように。黄瀬が青峰を追いかけていたころの向上心を思い出したように。

……とはいえ、これだと緑間くらいしか赤司さん関与してないよね。しかもそれさえほとんど関係ないし。まあ、そこまで追い込み、そのカードを切らせることに成功した、ということくらい。ならば赤司にとって黒子はどんな存在だったか?何を期待しているのか?ってのもまた重要。少なくとも青峰はともかく、紫原にはインターハイでの直接対決回避させているわけですからね。でも高校生の紫原は赤司には逆らわないのなら直接対決で赤司が紫原を打ち負かしても大した効果は期待できない。身体面が何よりも武器である紫原、……となるとやはり黒子に期待していた、か?

「ここまで全て赤司の手のひらの上だったのか」みたいな発言あったし、もっともっと何か隠し持っている伏線ですよね。それが黒子との対決さえ読んでいたなら……?そこまで目算つけていたなら赤司に敬服しますわ。もし黒子が赤司に勝てたなら、キセキ全員を倒すわけで、それもかつて彼らが捨てたやり方で、ですよ。十年にひとりの逸材であるキセキの限界を示すことになりますね。鬼才と奇才の戦争、まじ胸熱。すごい目vs視線誘導ってのもまた胸熱ですな。

赤司がどこまで結果を予想していたかでだいぶ変わるな、かつて捨てたやり方で黒子の誠凛が決勝までやって来たのだから。


すみません、まじ独り言です。つじつま合わないとこもあるので、色々ご容赦ください。本当に懲りずにすみません。推理大好きです。