小ねた
2013/07/19 01:05

「お、リョータじゃねーの。相変わらずうっぜえ面だなァ」
「うわあ……何の用すか話しかけないでくんねーかな」
「ハハッ!そう言われたらますます絡んでやりたくなったわ」
「うざいっすねアンタほんと」
「……そういやてめぇの従妹に会ったぜ」
「は?あの子にちょっかいかけたら許さないッスからね。つーか、あの子赤司っちのお気に入りだから。……言ってる意味分かるっすよね」
「おー、挨拶しただけで威嚇されたわ」
「ざまぁないっすわ」
「つーかよ、お前正直あの女、赤司の手に負えると思うわけ?」
「はあ?逆、じゃなくて?」
「あたりめーだろうがアホ」
「……アンタなんかが、あの子の何を知ってるってんの」
「知るか。……ただなァ、赤司の目的は見てりゃ分かる」
「……」
「で、そっからあの女の狙いも推測した。……あいつも、俺らと同類だろォ?」
「…………アンタと一緒とかまじ心外なんすけど」
「ハハッ!しね」
「あはは、そんなんごめんっすわぁ。アンタがしね」
「フン」

――赤司も早く思い知ればいいのになァ

灰崎はただ笑っていた。