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小ねた
2013/07/17 01:21

「征ちゃん!」
「うん?」
「この前の女の人、だれ!?」
「……女の人?」
「この前大学の構内で仲良さげに歩いてた人だよ!」
「……だれ?」
「え、こっちが聞いてるんだけど」
「全く記憶にないだけど。そりゃあ女の子と構内を歩くくらいならよくするが、仲良さげってそんな特別の女の子はきみだけなんだが」
「……めっちゃかわいい子だったよ」
「じゃあきみしかいないよね」
「私が目撃したのに私だったら怖いよ!」
「えー、でも本当にわからないんだが」
「……なんかこう、背が低くてちまっとした感じの、色白の、髪がこんな感じの」
「ああ、同じゼミの子かな。かわいいかどうかはよくわからないが」
「えっ、あれがかわいいと思えないって征ちゃんそれ大丈夫か?!」
「敢えて言おう、きみ以外の誰かをかわいいと思ったことがない、と」
「特殊フィルターにもほどがある!!」
「それで思い出したんだが、多分その時はその子とは互いの恋人自慢をしていてね」
「……へ?」
「いかに自分の彼氏が素敵な男か、恋人として最高だみたいなことをさりげなく自慢し出したから、つい闘争心に火がついてね」
「………」
「とりあえず最終的にお互い認めあって議論は終結したんだけど、なかなか楽しかったよ」
「恥ずかしがればいいのか、やきもち妬けばいいのか、つっこめばいいのか答えが出ないどうしよう」
「とりあえず誤解が解けたついでに僕にキスしようか」
「いやだよふざけないでバカ!」
「じゃあ僕がするからいいよ」
「いやあああ何その顔!離してよ征ちゃんのバカ!!珍しく焦ったのに!」
「はいはい、ありがとう。僕ばっかり妬いているからね、うれしいな。というわけでもういいかな、いいよね、いただきます」


上機嫌なままいただかれました



ちなみに女の子は某夢主のつもり(笑)