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小ねた
2013/07/13 19:17

「伊藤ちゃんってかわいいよな」
「常識」

え!?

「…赤司ぃ…常識っておまえ」
「じゃあなにか、小太郎は千加がかわいくないとでも?」
「いや俺さっきかわいいっていったじゃん!!」
「だから僕も常識って言った」
「ええー…」

なにこれ全然理解できない。常識は言い過ぎでしょっていうか、常識ってワードチョイスが赤司ぶっ飛びすぎじゃない?!…ええー、これもしかして俺がいけないの?赤司の何言ってんだこのバカってかんじの眼差しがまじで痛い。これ俺がバカなの?天才赤司の感性を理解できない俺がバカなの?

「ただ、千加をそういう対象に見た瞬間、小太郎でも殺すからね」
「なにそれ物騒!!」
「たとえ脳内だろうと僕の千加に何かしたら許さないからな」
「ひでぇ!しないけど!」
「たまにいるんだよ。千加をいかにも汚らわしい目で見てるやつ。視姦なら僕が許すと思ったら大間違いなんだよあのゴミクズ共」
「赤司ぃ!微妙にキャラぶれてるからやめて!こわいっ!!」
「だって、千加は僕の」
「分かってるし!大丈夫、俺そんなことしないから疑いの眼で見るのはなしね!!寝とり属性ないし、人妻とかも好きじゃないから俺!!」

と赤司の八つ当たりも込めたただならぬ牽制に必死の弁解してると、どうやら「人妻」というワードに引っ掛かった赤司がぴくり!と猫みたいな反応をした。え?なんか琴線に触れた?

「そう、そうだよ小太郎。千加は未来の僕の妻、奥さん、お嫁さんだよ。まあつまり現状では将来を約束した彼女だけどね。とはいえもうあと数年待てばその肩書きも現実のものになるわけで、要は」
「う、うん!つまり伊藤ちゃんは赤司のものってことだよな!!」

「人妻」ワードについうれしくなっちゃったらしい……あの赤司が。でれでれと饒舌に伊藤ちゃんとの未来を語る赤司を見てたら、あれ案外バカは赤司のほうじゃね?と思った。…とはいえそんなこと知られたら確実に練習でしごかれ……

「なにか言ったか小太郎」
「ナニモ、イッテマセン」

玲央姉が征ちゃんってかわいいわよねって言う意味は、実は俺にも解るんだよね〜。どんだけ彼女大好きなんだろとか考えるだけ無意味。赤司は彼女がすべてなんだろうな〜結婚式は是非呼んでほしいな〜と考えたところで、やっぱり俺もバカだと思った。


「赤司って上にきょうだいいんの?」
「僕は一人っ子だが?」
「…うそだあ〜」

意外と弟属性だと玲央姉と言ってることはやっぱり内緒にしておこうっと。



玲央姉とのネタはいくつか書いたので、今度はコタ兄と。口調定まらないな。