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「#幼馴染」のBL小説を読む
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小ねた
2013/07/09 09:41

「ね、起きて。朝だよ」
「…んー」
「…珍しいな。たまに寝覚めが悪いよね」
「……せいちゃ…ん」
「ん、ほらほら。早くしないと遅刻するよ、今日学校でしょ?」
「…いちげん、ある」
「じゃあ早く起きて着替えようね。今日は僕が朝ごはん作っといたから」
「…ごはん……まだねむい…」
「……勝手にパジャマ脱がすよ?」
「ぬがして、せいちゃん…」
「…人の気も知らないで」

プチプチとひとつずつボタンを外していくが相変わらず起きる気配がなく、瞼は未だ垂れ下がっていた。左右の目尻に唇を落として、最後にかすかな寝息をもらす唇にも執拗なまでに落とす。

「……っんん」
「本当に起きないと僕がきみを食べるよ」

彼女は眠るときはノーブラ派なので、今や何にも覆われていない乳房にも口づけを落とそうと屈んだとき。

「っおきる!征ちゃん起きたから!」
「…寝てていいよ」
「わあ!いや起きる、ちゃんと起きて学校行くからね!」
「ここでやめろというのか、きみは意地悪だな」

ごめんねありがとう征ちゃんと頬にキスされる。まあいいけどね、夜はちょっと意地悪してあげようかな。

「さあ、ごはん食べようか」




征ちゃんさんの寝覚めが悪いときは、起こそうと揺り動かしてたら引っ張り込まれて抱き込まれる。征ちゃんさんのほうが寝覚めすっきりタイプなのでたまにあるとわりと面倒、だとかわいい。

わたしなら朝からイチャイチャはむりだ……さすがバカップル!