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第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -



小ねた
2013/07/07 16:34

※「修羅」夢主→伊藤千加、「種」夢主→苗字なまえ


『もしもーし!緑くーん!お元気ー?』
『やかましい!何の用だ、伊藤』
『えーわかってるでしょーお誕生日おめ!!』
『…とりあえず礼は言っておくのだよ』
『いやあ緑くんの誕生日と言えば二年前の中2のパーティーで……』
『うるさいのだよォ!!そのことは忘れろォオ!!!』
『はいはい。……あっ、あのさあ!』
『赤司なら嫌がらせのような電話がきたが元気そうだったぞ』
『……ほんと?!よかった!』
『…はた迷惑な夫婦なのだよ!』
『ふ、夫婦じゃねーし!ていうかまだケンカ中なわけで!!』
『はいはい。うるさい、切る』
『ちょおおお!』

ぶちっ

「…相変わらずバカな女なのだよ」

赤司も全く同じことを聞いてきたというのに。早く仲直りすればいいのに全く面倒なやつらだ。大概にしてほしいのだよ。……なんで自分の誕生日にわざわざ他人の夫婦喧嘩の心配をしなきゃならんのか!

「真ちゃーん!!誕生日おめ!!!」
「…別のうるさいのが来たのだよ」
「うっわあ!!なにそれ親愛なる相棒に対する言い種?ていうかもしかして!真ちゃん彼女と電話してた?!」
「やかましいそれ以上言うな!そんなことになったら厄介な幼なじみの男にぶち殺されるのだよ!!!」
「え?なに、なまえちゃんと電話してたの?」
「……違う。中学の同級生なのだよ。他のキセキのやつの……嫁(予定)だな」
「へ、へえ。なにそいつどっかの誰かさん並みに独占欲強すぎ、真ちゃんも大変だね」
「お前もな」
「……」
「……」
「高尾ー!緑間ー!練習お疲れさま!!あと緑間お誕生日おめでとう!」
「おー噂をすればなまえちゃん!!宮地さんに用?」
「べ、別にちげーし!!緑間に、はい、プレゼント!!」
「あ、俺も俺も!!!」
「「16歳おめでとう!!」」

いつの間にやらプレゼントを手に、満面の笑みで祝詞を口にする友人たちに、思わず口角を上げて笑った。

「ありがとうなのだよ」


赤司から律儀に俺の好きな京菓子が届けられたと知るのは、ほんの数時間後のことである。




なんか無理やり感がすごい。