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小ねた
2013/06/28 21:49

「お姉さん」
「……え?」
「お姉さん、かわいいよね。僕とこれからデートしない?」
「……」
「困った顔もかわいいね。僕の好きな子と同じくらいかわいい。まあ、僕の好きな子が世界一かわいいんだけどね」
「……お兄さんはその子が本当に好きなんですね。でもお兄さん、かっこいいからさぞモテるでしょう?」
「どうかな。正直、僕はその子以外はどうでもいいんだよね。初恋なんだけど、本気で結婚までこじつける気なんだ」
「そ、うですか。……じゃあこんなとこでナンパしてる場合じゃないんじゃないんですか?」
「ふふ、そうだね。……じゃあ、お姉さん、これから僕と結婚指輪選びにデートしてくれるよね」
「……」
「呆れた顔もかわいいね」
「……征ちゃんのばか。急に呼び出すから何かと思えば」
「はは、ごめんよ、千加。ちょっと一回きみをナンパしてみたかったんだ。午後は仕事ないんだよね?」
「ん、今日は終わり」
「よし、じゃあ行こっか。式場の下見も近いうちしなきゃね」
「……大人になったらお嫁さんにしてくれる、って約束ようやく守ってくれるんだね?」
「もちろん。僕、ちゃんと大人になったかな?中身はあんまり変わってないからな、きみを好きだってとことか」
「……わかんない。でも、私もう待ちきれない!征ちゃん、私と結婚して!!」
「ふ、逆プロポーズだ。うれしいけど、既に婚約してるし、今から結婚指輪をふたりで選ぶんじゃないか。今さらだめなんて言わないし、言わせないから」
「……征ちゃん大好きー!」
「はいはい、わかってるよ。もっと言って」
「なにそれどっち。好き好き大好き世界一愛してる!!」
「もっと言って、もっと」
「語彙力が足りないので見本をよろしく。どうぞ」
「ふーん、そうやって僕に言わせようってことだよね。ベッドの中でならもっと具体的に愛を伝えられるけど、どうする?」
「なにをー。それはこっちのセリフだし!今晩覚悟しろよな!」
「僕が勝つに決まっているだろう?相手がきみだろうと、絶対は僕だ」
「………ふふ」
「…なに笑ってるの」
「んーん。征ちゃん、すきー」
「はいはい、僕も好きだよ。だから、せいっぱい幸せにするよ」
「えー、そこは世界一幸せにするって言ってよー」
「世界一かわいい、世界で一番好きなひとと結婚する僕が、世界で一番の幸せ者だからね」
「世界一かっこいい、世界で一番大好きなひとに選んでもらえた私が世界一の幸せ者だから!!」
「うるさいな、絶対は僕だよ」
「もー征ちゃん相変わらず言ってることめちゃくちゃ!!」




イチャイチャやめい