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「#幼馴染」のBL小説を読む
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小ねた
2013/06/20 21:13

僕はとんでもない場面に遭遇してしまったらしい……。

「…………」
「…………」
「……何してるの?」
「うわああああああああああああああ」

ごめんなさいごめんなさいいいぃぃ!!!と顔を真っ赤にしながら謝る千加があまりにもかわいくて、さっきの衝撃と驚きはどこへやら。なんだか嗜虐心がそそられた僕は、そんな千加を追い詰めるように笑顔でにじり寄ってみた。

「ごめっ!!ちが……!ちがうのー!!」
「何が?何が違うのかな?ん?」
「いや、うあああ、だっ……!!」
「(ああ、もう!かわいいなくそ…)でも、僕見ちゃったよ。しっかりとこの眼でね、きみが僕の服を嗅いで恍惚としてたとこ」
「ぎゃあああああ!!!も……!ほんとに変態でごめんん!!」

引かないでくれ!とでも言うような涙目で必死な表情にぞくぞくした。ああああ、かわいいなもう。変態ね、きみが変態っていうならきみをもっと泣かせたいとか、いじめたいとか考えている僕も変態だからお似合いだよね。

「きみがにおいフェチとは知らなかったよ、すっごい恍惚とした表情だったよね。もしかしてにおいだけで感じちゃったのかな、もしかしてこれからひとりで楽しむところだったとか?」
「な……!!!う、うぅ……」
「泣くの?恥ずかしくて、泣くの?」
「征ちゃんのばか!!」
「そうだね、ばかだね。きみがかわいすぎて好きすぎて僕は正直頭がイカれてるからね」
「そ、そこまでいってません……」
「僕の本音だよ。……じゃあ千加を寂しがらせたお詫びに今日は一晩中きみを愛でてあげようかな」
「ちょ、ちょ、離してください許してくださいぃぃ!!!」
「だめだ、許さないよ。さて、なにか内容に要望とかある?甘やかしてほしいとか、痛いのがいいとか」
「……いたいのはいやです」
「ふーん、そう。じゃあ、もういいってくらい甘やかしてあげようか」

寝室まで抱っこして運んでたら、嫌がらせとばかりすーはあーすはあーとにおいをかいできた。かわいかったので、腰回りを撫でまわしたらびくうう!とおもしろいくらいに反応してた。正直、ベッドまで待ちきれず廊下で犯しそうなくらいだった。我ながら素直すぎた。

「逃がしてあげないよ、僕のにおいがきみに染みつくまでは」

ああー、今日はなんて楽しい夜なんだろう。




しばらく放置している「修羅」。二重の意味で申し訳ないのでとりあえず征ちゃんさんには彼女を献上しました。閲覧者さんには征ちゃんさんが男の煩悩まみれの脳内ですみませんでした。相変わらず残念なべた惚れ野郎でした。

なんだかもう征ちゃんさんの好き好き具合が限界突破していてよく分かりません……。べた惚れ男ってどういうのなんだ…?