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小ねた
2013/06/06 10:41

「赤司赤司!!」
「うるさい、あっち行ってろ」
「大変なんだよ赤司ぃ!」
「聞こえなかったのか、その耳は飾りかい?」
「古風なことにラブレター入ってたんだけどどうしたらいいと思っ……ごめんなさいあっち行ってます」
「は?」
「ごめんなさい、どうぞ読書を続けてくださいわたしはお返事に行って参ります」
「ちょっと待ちなよ。なんだって?ラブレターとか聞こえたけど?果たし状とかそういうオチじゃなくて?」
「なにそれどういう意味?」
「正直、お前に告白するやつの気がしれないよ」
「なにそれどういう意味だ赤司!」
「そのままだよ」
「失礼ぶっこきよってこのイケメンが!!」
「非難したいのか誉めたいのかよくわからないな」
「両方だよ!!!」
「そう?」
「……モッテモテの赤司さーん、どうしたらいいと思う?」
「そもそもなんて書いてあったんだ?」
「スルーか。……んとね、好きです。付き合ってください。二年×組○○より」
「…知り合いなのか?」
「いや、まったく」
「……謎が深まったな。お前に一目惚れなんてのもあり得ないし」
「うるせーな」
「…まあ、理由はどうでもいいとして。お前はどうなんだ?」
「わたし?」
「そいつと付き合う気があるのかどうかだ」
「…ないかなあ。これ逃したら彼氏とか一生できそうにないけど」
「……そうだな」
「なにその哀れみの目」
「なんだ、お前。もしかして好きなひとでもいるのか」
「……てへ」
「キモい」
「赤司様が!あの赤司様が!!キモい、だと!?」
「うざいなお前」
「赤司様辛辣〜」
「様を付けるな様を」
「あー、とりあえず○○くんとやらにお断りのお返事してくるわ〜。赤司ありがとー、お邪魔しますた」
「ああ、頑張れ」
「うい〜」



「……ふぅん。二年×組の○○、ね」

――抹殺リストに追加されました。