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小ねた
2013/05/15 15:25

「征ちゃん」
「……んー?」
「コーヒー入れたよ」
「ああ、ありがとう」
「なんのレポート?」
「民法」
「へー。……法学は専門外すぎて見ても分からないや」
「でもこの判例はなかなか興味深いだろう?人間の心理や条理を思考するのだから、きみの専門とそうかけ離れているわけではないよね」
「人文科学も自然科学も学問はひとつに集約される、ってか。……物理とか全然分かんないけど」
「そうだね。……湯気でメガネが曇った」
「ええ、外しちゃうの。征ちゃんのメガネ姿がイケメンすぎて私もうフォーリンラブ」
「はは、とっくに落ちているくせによく言うよ」
「…ふーんだ。ちょっと拝借。……征ちゃんのメガネって意外と度がきつい」
「まあね、普通の人より目をよく使うからどうしても視力が落ちてきちゃって」
「天帝さまも大変だ!」
「ん、メガネ返して。レポートを仕上げなくては」
「えー」
「ほら」
「んー、征ちゃんが外してよ」

私がかけているメガネにそっと指をかけた征ちゃんは、ゆっくりとやさしく私の耳から滑らせるように外していった。……あれ、なにこれ。目と鼻の先で征ちゃんが私をじっと見ていた。なんだか気恥ずかしくなって、私は思わず目を伏せる。征ちゃんが私からメガネを取り返すのと、征ちゃんが小さく息を飲むのはほぼ同時だった。

「……千加」
「え、な…ん!?……ぁ…ちょ……!」

ちゅ、ちゅとかわいらしく啄むようなキスを数回したのち、征ちゃんはやがて大人のキスへと移行させて私を翻弄する。……くらくらしてきた。最後にちゅ、と啄んでゆっくり唇を離した征ちゃんは、私の目の前でにやりと笑っていた。

「……かわいい」
「きゅ、急にキスするな!」
「だって、きみから僕がメガネをとろうとすると、きみ目を閉じるんだもの。誘ってるのかと思って」
「……まあ、思いの外、メガネとられるとき何故かドキドキしたけど」
「千加」
「はい?」
「もう一回」
「え、や、レポートは?」
「こっちが先」
「……ばーか」



メガネあんま関係なかった!メガネ赤司くんは脳内補完でお願いします!

以下コメレス



りゅみさまへ
初めまして、当サイトへの訪問、ありがとうございます!
ネタ提供ありがとうございます。メガネ赤司くんおいしい!と思いつつ、想像の中でのその麗しさを文章では表現しきれませんでした。こんなんですみません。赤司くんからメガネを外されるドキドキ感も脳内補完でお願いします。コメントありがとうございました。