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「#幼馴染」のBL小説を読む
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小ねた
2013/04/27 13:35

彼女が新調したという下着を披露したいと言い出したので、先にお風呂に入って寝室で寛ぎながら彼女がお風呂から上がるのを待っていた。さて、一体あの子はどんなものを買ったのかな。

「まあ、どうせ脱がすんだけど」

とはいえせっかくなので堪能するのは必須である。かわいい系をお願いしたからあまりあからさまに男を誘うような類いの型ではないだろう。色は何かな。白か、ピンクか、水色か。それとも薄紫?いや、今までの傾向でいくと薄黄緑なんかもありだろうか。ともかくパステルカラーだろうな。………ふ、

「あー、楽しみだ」

正直、下着フェチでもなんでもないので布キレなどに大した興味はない。ただ、僕が楽しみで仕方がないのは、僕が喜ぶことを想像しながら彼女が選んでくれたその下着を身に付けながら彼女が浮かべる表情なんだよね。不安げに見上げるかな、誇らしげにどやっ!って顔をするかな。それとも、大人の女の顔をして僕を誘ってくれる?あー、もう。本当に楽しみすぎて、どうしよう。

「……征ちゃーん」
「ん?」
「お風呂上がったよー」

そうして寝室にやって来た彼女を見て僕は少し拍子抜けしてしまった。

「…なんで服着てるの。僕はてっきり、」
「なんでそんながっかりするかな!ほらー、前開きファスナーのワンピース丈パーカーだよ!」
「え?」
「征ちゃんの手で脱がして?」

にーっこりと微笑む彼女に目眩がした。……やばい。今すぐ押し倒しそうになってしまった。あー、もう、なんなのかな。僕だってもう二十歳を過ぎたいい大人なのに、未だに彼女を目の前にすると弱いんだよなあ。と苦笑しながら、ファスナーに手をかける僕に彼女は不思議そうに首を傾げる。……好き、だなあ。いとおしい彼女の頬に僕はキスをする。

「………」
「ど、どうかな?……悩殺、され、て」
「………」
「ない、……かな。ごめん」

期待させといてこんなんで、と呟くつもりだったのだろう、そんな言葉の続きは溶けて消える。深く、熱く口づけて、逃げ出しそうな腰を抜け目なく捕まえる。ああ、もう。反則だよ、最高だ。少女のように赤く頬を染めながら微笑んで、上目遣いで僕を見上げるなんて。きみは本当にいくつになっても、なんて愛らしいんだろう、いとおしいんだろう。ずっと、幼い頃から、僕を見つめるその瞳はいつだって僕の心を惹き付けて片時だって離してなどくれない。

「…かわいい」

好きだ、大好きだ、愛してる。募り募った恋心も愛情も、一生繰り返しても言い尽くせそうにないよ。だって、まだ足りないんだ。何度伝えても伝えても、きみを想う気持ちは増すばかりで減る兆しなんて一生来そうにない。きっと、僕は死ぬまで傍らにいるきみに恋をするんだろうなあ、なんて。

「今すぐ食べたいくらいだよ」
「……さっそく?」
「うん、もう待てない」

ずっと、欲しかったもの。きみの愛情、きみの隣、きみの一生、きみのすべて。ずっと、ずっとね。僕は、きみが大好きで大好きで堪らないんだ。もういい大人なのにまるで十代の少年みたいにきみを拙くも熱心に希求する気持ちは少しだって変わらないままなんだ。だからおそらく、僕のこの初恋は永遠に続いていくんだろうね。変わらず愛らしいきみに、一瞬一瞬に僕はずっと恋をし続けて。

「あ、やっぱり写メ撮りたい、写メ」
「写メ!?なんでだよ!いやですからね!」
「え?せっかくかわいいんだから収めたいよ。ね、お願い」
「下着だよ下着!撮ってどうすんのよ!」
「え、そりゃ僕が長期出張の時とかにオカ……」
「アホかああああ!」
「あ、そうだね。どうせ撮るならハメ撮……」
「撮影は厳禁でございまーす」
「ちっ。手厳しいな」
「征ちゃんのエロ魔神」
「きみはそういうけどね、僕も大変なんだよ。何せ、徹底的なまでにきみにしか食指が動かないんだから」
「うるさいうるさーい!!」




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