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「#学園」のBL小説を読む
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小ねた
2013/04/26 01:39

「……なぜだ…」
「どうしたの、そんなに塞ぎこんで」
「…なぜなのだよ……!」
「その言い方はやめてくれ、誰かさんを彷彿とさせるから」
「……征ちゃーん…」
「一体どうしたの?僕ではきみの憂鬱の原因を払えない?」
「…ううっ、ちゃうねんちゃうねんちゃうねーん!!」
「なんで関西弁」
「…よん…」
「よん?」
「なんと4キロ太ってしもーてん!」
「まだ続けるの、エセ関西弁。3年間京都に住んだ僕からすればきみのはイントネーションがむちゃくちゃだよ」
「最近仕事忙しくて……ついイライラして夜中にいろいろ食べてしもーたから……!!」
「夜食にうどんとか、雑炊とか。デザートにプリンやら杏仁豆腐やら。ご褒美と称してケーキにクッキーに…」
「わわ!ここ1週間の食事内容私より覚えてるじゃない!!」
「まあ、さすがに1日に全部ではないけど、時間帯も遅かったからね。それも1週間ほぼ毎日とくれば、まあ数字に如実に現れても仕方ないよね」
「…それなりに運動してるからと甘くみたのがだめだった……もう私も若くないしな……」
「ここ数日は疲れててセックスもしてなかったしね」
「そういうことは言わんでよろしい」
「なんなら今から運動、する?」
「そんな色っぽく微笑みかけて誘ってもだめです」
「ふふ、そうか。それは残念だ」
「それより体重が……」
「まあ半分は食事のせいだろうけど、もう半分は違うと思うよ」
「え?なんで?」
「先週……いや先々週くらいから下着がきつい、なんてことなかった?」
「…え。あ、そういえば最近ブラが少しきついような……まさか」
「うん、胸がまた大きくなってるよ。少し太る前からね」
「…なん…だと……!まだ成長するか私のおっぱい!」
「そりゃ僕が毎日愛情込めて揉んでるからね、育ってくれて何より」
「ちょ、植物みたいな言い方やめてくれないかな!」
「ね、かわいくて仕方ないよ」
「うるさい喧しい!……つーか、また下着新しくしなきゃ…」
「よし。明日仕事休みだろう?一緒に買いにいこう、僕がプレゼントしてあげる」
「え!やだ!!」
「……なんでだ。いいだろう、別に。恋人が下着を選んで何が悪い」
「……恥ずかしいし」
「どうせ脱がすのに?」
「喧しい!……それに」
「それに?」
「せ、セクシーなの選んで征ちゃんを悩殺してやろうかと思って……!!」
「ふふ、そうか。それはそれは楽しみだ。よーく考えて選んできてね」
「ふーんだ!絶対おどろかせてやる!」
「ちなみに僕はセクシーなのより、かわいい系のが好きだよ。というかきみにはそっちのほうが似合う」
「分かった!楽しみにしててねっ」
「うん。まあでも、正直どんな下着よりも、きみの一糸纏わない姿が一番悩殺もんだけどね」
「うるさい喧しい」




イメージ的には千加ちゃんは高校の国語(古典)の教師で、バスケ部の顧問。運動云々はそのこと。