02 少女との再会


リカ「悪いのはモーガン親子よ!!少しでも逆らえば、すぐ死刑で。みんなびくびくしてるの。」

リカがそう言った時、ヘルメッポの声が聞えてきた。

ヘルメッポ「ひぇっひぇっひぇっひぇっ!!頭が高ぇっつってんだろ。親父に言うぞ!!!」

町民達が両端で土下座している道の真ん中をヘルメッポは海兵2人を後ろに連れて堂々と歩いている。

ヘルメッポ「ロロノア・ゾロみてぇに磔になりてぇか!?三日後には、ゾロの奴を公開処刑にする!!みせしめだ。楽しみに待ってろ!!」

ルフィ「三日後?」

『はぁ・・・(やっぱりね〜。そーんなことだろーと思ったけどー・・・)』

ルフィ「一ヶ月の約束はどうしたんだ!!」

ルフィはヘルメッポの発言に反応し、そう聞いていた。

ヘルメッポ「なにぃ?誰だ貴様。どこで聞いた。ズが高ぇな。そんな約束、ギャグに決まってんだろっ!!それを本気にする奴もまた魔獣的にバカだけどな。ひぇっひぇっ〜。」

ゾロ「一ヶ月たえれば助けてやるとあのバカ息子が約束してくれた。」

ユキナの頭の中にはゾロの言葉が頭によぎった。

ドカッ!!

「「「!!!キャ――――っ!!」」」

そんな中、ルフィがヘルメッポの顔面を思いきりぶん殴った。それを見た町民達は驚き、悲鳴を上げている。続けて殴ろうとするルフィをコビーは止めてください、と必死に止める。しかし、ルフィはこいつ、クズだ、と言い、一向に止まる様子がない。

コビー「ユキさんも見てないで止めてください!!海軍を敵に回す気ですか!!?」

『何言ってる?海賊になると言ってる次点で、もう海軍は敵だろ?』

そんなルフィの様子にユキナに助けを求めるが、正論で返され、それもそうですが・・・と口籠ってしまうコビー。そんな中、ルフィはユキナとコビーに決めたぞ、と言った。

ルフィ「・・・おれはゾロを仲間に引き込む!!!」

ルフィが大佐の息子であるヘルメッポを殴った事を見ていた町民達は怯え、ざわめきだした。

「や・・・やりやがった・・・!!あいつ誰だ!!」

「大佐の息子を殴りやがった・・・!!モーガン大佐が黙っていないぞ!!!」

『(民間人のためにある海軍が・・・聞いて呆れる。)』

町民だけではなく海兵達もモーガンの力と権力に怯え、何も出来ないでいる。

コビー「ルフィさん!!こらえて下さい!!仮にも相手は海軍です。ユキさんも黙ってないでなんとかしてください!!」

『(ルフィと会う前に決めた事よ。ルフィのこれからの為に・・・)』

ピシッ!

ルフィ「!痛てっ!」

そんなことを考えながらユキナはルフィに近づき、額にデコピンをした。

『落ち着け。あの息子をこれ以上殴ってもきりがないだろ?殴るお前の手が勿体無い。』

ルフィ「・・・/////」

ルフィはユキナにそう言われ、顔を少し赤らめる。

『(私は決して手出しをしない!って。)』

コビー「さすが、ユキさん。あのルフィさんが黙りこんだ。」

ヘルメッポ「な・・・な・・・殴りやがったな!!このおれを殴りやがったな!!親父にだって一度も殴られたことねぇのに・・・!!おれは海軍大佐モーガンの御曹司だぞ!!!親父に言いつけてやる!!!!」

ビクッ!!

そのヘルメッポの言葉を聞いた町民達は顔を青ざめ、ビクビクと震えだす。

『チッ・・・(うざっ。たくっ、どーなってんのよっ!東の海イースト・ブルー≠フ海軍は!最低の区域を越えてるじゃないっ!?もうっ!)』

ルフィ「お前がかかって来いよ。」

コビー「ルフィさん。やめて下さい!!ユキさん!!」

自分のイラつきをなくすように息を吐き、ユキナは地面に落ちている麦わら帽子を手にとると汚れを優しく払った。

ヘルメッポ「おれを殴ったことを後悔しながら死んでいけ。お前とそこのコートのやつは死刑だ!!!親父に殺されちまえ!!バーカ!!」

ヘルメッポは子供みたいなことを言いながら海兵2人に肩を借り、去っていった。

To be continued.
20.10.27 up

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