※B


「え…」
「体の疼きが止まらないんだ…お願い」


ショックで動けない鬼道の股間をやわやわと触る風丸。

(夢か?これは夢なのか?)

そうだ夢だ、だってこんな状況ありえないじゃないか。
なら、存分に楽しませてもらおうじゃないか!神様、礼を言うぞ!


変な勘違いにより腹をくくった鬼道は、風丸を押し倒した。
結っているヘアゴムを解き、枕に髪を散らす。
ああ、やはりお前は美しい…。


「それにしても授業をサボってまで淫行とは…不埒な奴だな」
「だって…、朝からずっと疼きが……止まらなくて…」
「朝練のときもずっと感じていたのか?淫乱なんだな」
「違、…ん、ン…っ」

素直じゃない口は塞いでやる。
手の抵抗も力で押さえつけ、舌を捻じ込み絡め取る。

「んふ…ぅぅん…ン」

苦しくなったのか、ドンドンと鬼道の胸を叩き限界を伝える。
仕方なしにと、鬼道はようやく唇を離した。
銀の糸がいやらしくぷつり、と切れる。


「はぁはぁ、鬼道…強引すぎ…っ」
「それはすまないな、…脱がすぞ」

有無を言わさぬままシャツを剥いでいく。
普段晒さない華奢な鎖骨が見え、鬼道の興奮は更に増した。

「細いな…ちゃんと食べてるのか?」
「うるさ…、んはぁ、ぁあ…っ!」

抵抗の言葉も途中で快感に遮られ、風丸は身悶えた。
シーツを掴み、快感に耐える。

「フ、もう降参か?…こんなになってるぞ」
「や、だめ、だ…そこはぁ…ッ!」

鬼道が風丸の丸出しになっている下肢を見せ付けるように撫でる。
風丸は羞恥に真っ赤に染まり、恥ずかしそうに身を捩じらせた思うと、やがて見ないようにとわずかな抵抗として、目を固くつむった。
しかしそれさえも鬼道は許さない。

「おまえが言い出したんだろう、ちゃんと責任をもて」
「………だっておまえが意地悪言うから」
「それは…悪かった。続き…、していいか?」
「…聞くな、馬鹿」

風丸が顔を真っ赤にしながら、ばつが悪そうに鬼道の首に腕を回した。
それを合図にと、再び愛撫が再開される。




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