※C
激しいピストンにがくがくと揺らされながら、ガゼルは熱に浮かされた様に「気持ちいい」と繰り返した。
下品な犬などと言われても何も思えない考えられない、今ほしいのは快楽のみ――…。
もっと強い快楽が欲しくて、ねだる様にガゼルも腰を振った。
「はッ、くそ、締まる……!」
「あっあっ気持ち…ひぁあああ!!?」
「ここか?ガゼルのいーとこ」
「あっぁあアっそこっそこだめええ!!」
「くくっやっと見つけたぜ、ガゼルの前立線…。」
「やっやぁあああ!!ひっひ…、らめぇええー!!」
「わぁ、ガゼルったらすんごい淫乱だったんだね。オレ知らなかったなあ」
グランの言葉も耳に入らないほどの強い快楽に、ガゼルはおかしくなりそうだった。
そこを突かれると、身体ががくがくと痙攣し、身体の奥が痺れる様に熱くなるのだ。
そう、まるで自分の身体じゃないみたいに―――…。
「ガゼル、すげえいー顔してる…ッほら、舌出して喘ぎな…ッ」
「あはぁあッ!!ひっ ひぃい…気持ちいぃのぉお!!」
言われた通りに舌を出すと、もう声が止まらなかった。
元より全然抑えられていなかったものの、やはり口を開けると耐え切れた喘ぎさえが外に漏れた。
羞恥にますます身体が熱くなる。
もっと気持ちよくなりたくて、ガゼルが懸命に腰を振るとバーンがびくびくと跳ねた。
ラストスパートなのか、スピードがどんどんと上がってく。
「あ、アぁッ、んあああ…っ気持ちぃ、よぉお…!!」
「あッそんなに、締めると俺も… ッ!!」
「あっあっ…ひあぁああああッ!!!」
中にあるバーンの分身がびくびくと波打ち、体内に熱い感覚が広がる。
中に出されたのだな、とガゼルはおぼろげに思った。
バーンは何回かに分け出し切ると、ずるりと自身を抜いた。
こぽりと中から精液が零れだし、その淫猥な光景にバーンとグランは息を飲んだ。
「まさか、ここまで淫乱だったとはね…」
「あぁ、想定外だ。」
余韻に浸り必死に息を整えているガゼルを一見すると、二人は顔を見合わせ頷いた。
そしてガゼルに近寄り、耳元で囁く。
「ガゼル、おまえはもう解放だ」
「よく頑張ったね、もう何もしなくていいよ」
「……っえ」
「罰は終わったからな。さ、何処へでも行けよ」
「…………」
ガゼルは少し困った様な表情をした。
その反応に、計算どおりだと二人は心の中でにやりと笑う。
「さ、俺達はもう行くぜ」
「じゃあね、ガゼル」
「あっ…ま、待って…!!」
もちろん演技な訳だが、去ろうとする二人をガゼルは叫んで引き止めた。
顔には悲痛な表情が伺える。
「どうしたんだよ、おまえはもう自由なんだぜ?」
「それとも……もしかして、僕らの『犬』でいたいの?」
「……っ」
「言わないと分からないよ」
厳しいグランの一言にたじろぎながらも、ガゼルはついに観念し口を開いた。
何故か、顔には笑みが見える。
「これからも…っこれからもグランとバーン、のッ、犬で…いたいぃ……ッ!いっぱい、気持ちよくして…、欲しい…っ!!」
躾は大成功、
二人は笑った。
end.
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