呟いた途端、魔方陣が輝き始める。
「……っ」
余りの眩しさに私は手で目を覆ってしまう。
いっそう激しく瞬いた次の瞬間。
―――バチンッ
一度聞いたことのある音が響く。
―――そして。
「はいはーい!お呼ばれ致しました!」
………………。
「えっ…?」
なにこのハイテンション。
目を開いて恐る恐る魔方陣を見ると。
絹糸のような金髪に澄んだ碧の瞳。
白いドレスに身を包んだ美しい少女が立っていた。
一見天使のように見えるが背に生えているのは黒い翼。
もしかして、成功だったりするの?
「あなたは、悪魔?」
「如何にも!わたくし、ソロモン七十二柱の序列五十七位。大悪魔オセでございます!」
尋ねた私に彼女はにっこりと笑って名乗り上げる。
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